第9話 ち、ちょっとオオカミさ……ええええっ!?
え!?
「フ!
「ゴメン! コウモリ! お
わたしはポカンとしながらもうなずいた。
「バカバカしい! そのオオカミ……
「弱くなんかありません!」
わたしは思わず
「ずいぶん、
言うが
走りながらも
「
犬上くんがそれにこたえる。
委員長の
激しい
あの見えない攻撃。
あれはいったい、なんなんだろう?
どうして
あのメロディ。どこかで聞いたことがある。
あれは……なぜか
思い出した! |あの
いくつかの
(そうだ! テレビで
一匹は
あれは……あの
「くっ!」
犬上くんが、ひときわ
パシイッ!
またはじいた! すごい、犬上くん!
「そうか! できるぞ!」
犬上くんが
はじかれた見えない攻撃が、キラキラと
――
ほおに
これってもしかして『
これができるって
「なに、ぼーっとしてるんだい!?」
しまった!
「コウモリ!」
犬上くんが
それは、ただの風じゃない。
見えない攻撃が、はぜるように
「風の
〝
そして――
「オオカミさん! あの
イタチ!
やわらかい
そして、あの童謡の
イタチのかくれんぼの歌だ。
おまけに、日本には
見えない攻撃、その
だから見えなかったんだ!
「ハ! それがわかったからってどうなんだい」
委員長が、また鼻で笑う。
「━━━━━━━━━━━━━━ッ!!!」
わたしはもう
狙ったのは
あれがきっとコルボの
『コアに
だけど――ダメだ!
離れすぎてて、声が
「そのひどい声、やめろっていってるだろぉおお!」
委員長が頭を
その
「
振り
それを
バシィイイッ! 空気がはじける音がした。
だけど――
「くっ……!」
犬上くんの
「ぃ、ォ、オオカミさん!」
「思った
委員長があざ笑う。
「
「はい!」
わたしはうなずいた。
「だったら!」
「え!? ち、ちょっとオオカミさ……ええええっ!?」
突然、犬上くんがわたしを抱きかかえた。
「いくぞ!」
そのまま委員長に向かって走り出す。
「く、させるか――っ!」
委員長が
だけど――
バシィイイッ!
「これならどこから飛んでこようと、関係ないだろ!」
風の盾は小さい。人一人を守れる大きさしかないんだろう。
けれど、
カマイタチの攻撃を
犬上くんと抱き抱えられたわたしは、風に乗って
「どこだ!? アイツのコア!」
「右肩です! わたし、出来ます!」
そうだ。出来そうな気がする!
でも、まだ
「く、
委員長がシッポを巻いたその
「━━━━━━━━━━━━━━ッ!!!」
わたしはさけんだ。
ねらうは、右肩のべっこう飴! クオリアのコア!
バイオリンの
ヴ、ヴヴヴヴンッ!
わたしの声に反応して委員長のコアがふるえ出す音が見えた!
「う、あああああああっ!」
〝
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