とある病院の闇に踏み込む、医療サスペンス!
- ★★★ Excellent!!!
長い歴史を持ち、財界とも繋がりのある神羽記念病院。
そこの次期院長と言われているのが、現院長の息子である神羽佑介。
しかし彼が院長になるには、大きな課題が。それは予定されている大きな手術を、無事に終えること。
しかし周りの期待とは裏腹に、手術に自信がない神羽が取った行動は、優秀な助手をつけることでした。
助手として選んだのは、三城という男。
彼は手術の腕は驚くほど優れている反面、経歴が一切不明という謎の人物。
怪しい匂いが、ぷんぷんしますね。古今東西あらゆるお話で、こういうキャラがわけ有りでなかったためしがありません。
三城が助手になったことで、徐々に見えてくる病院内の闇。
本来病院って人の命を救う場所であるべきですけど、黒い思惑や権力者のご都合で固められた一筋縄ではいかない病院も、世の中にはある。
医療現場の闇が、生々しく描かれていました。
医療ものであると同時に、三城の謎や病院の闇に迫る、ミステリーやサスペンスとしての側面を持った本作。
しかし多くの闇を描きながらも後味は悪くなく、晴れた空のような読後感がありました。