とても興味深く,読ませていただきました。
本論を拝見した後に,チェーホフの『かもめ』(新潮文庫,1967)を読んでみました。おっしゃるとおり,示唆に富んだセリフの密度に驚くばかりです。さりげない言葉の中に,田舎と都会,不滅と有限,肉体と精神等,様々な対立が隠れているように思います。また演者や舞台によって,これのテーマが違った顔を見せるところも,演劇の醍醐味ですね。
こんなセリフを一つでも書いてみたいものです……。
貴重な勉強の機会をいただきました。ありがとうございます。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
もう脚本を読まれたのですね。書くのだけではなく、読むのもすごい方です。その読解力、速読力、驚きです。
孤島さんって、いったいどんな方なのでしょうか。
多分ここにまとめられたこと以外にもたくさん大事な言葉が詰まってるんでしょうね。人の多面的な部分を見せるのも優れた戯曲の理由かも知れないと九月さんの解説で思いました。台詞に注目された内容が興味深く考察も読み応えがありました。
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
思うのですが、すばらしい表現、台詞、すでに言い尽くされている感じです。それでも読む側が感動するのは、作品を読んでいくうちにその書き手を信用し、疑惑のフックを外し、作者を受け入れるから、彼の言葉が心にはいってくるのではないでしょうか。たくさんのファンが柊さんが書かれることを心から受けいれているのは、それは卓越した表現力もありますが、人間としてすばらしいからだと思います。
「弟」、「伴奏者」の次は何ですか。とても楽しみにしています。