第12話 下山
私は、思い切って提案したが、ヘルヴィンは首を縦には振らなかった。
「そうだね〜。あー……悪いけど断らせてもらうよ。」
「……そうですか。わかりました。それなら……」
「?」
ヘルヴィンが首をかしげる。
「テテに会いません?」
すると少しヘルヴィンが驚いた顔をした。
「テテかぁ!そうだね。会いたいな。」
「じゃあ決まりですね。」
「あぁ。」
そして、私たちは再度ミリアたちの眠る石碑に近づいた。
「また来るよミリア。今度は酒も持って。」
「お酒はダメですよ。ここには子供たちも眠っているので。」
「はぁ~それもそうだね。ごめんよ。」
そう言って石碑を撫でる。
「またな。みんな。」
そう言って私たちは石碑をあとにした。
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