第5話

「おう、ケイちゃんも来たんだ」




「こんばんは」




調度二階から下りて来たオウタロウが、ケイに挨拶をした。




「調度よかった。もう飯出来たってよ」




『あぁ』




「…あと、」




俺の顔を見てバツの悪そうな顔をしたオウタロウの言いたい事が分かった俺は、オウタロウより早く口を開いた。




『親父だろ。帰って来たのかよ』




「…あぁ。一時帰宅らしい。明日また帰るって」




『あっそ』




本気で興味ねぇ。

あからさまにそんな態度をとった俺に、オウタロウの眉毛がピクリと動いた。




リビングに入ると、久しぶりにお袋と親父が一緒にいる所を見た。

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