第19話 ヒロ魔道具師工房が大変!
生まれたオートマタロゼットはメガネの似合う、インテリ風美女だった。
「おう! 見事だ!! 有能そうなオートマタ、ヒロ・ダスト騎士爵感謝する!!」
「ロゼットの能力は、エンディ男爵様が希望された通りに生まれたと思います! 大事にしてやって下さい。ロゼットお前の主エンディ男爵様だ、ご挨拶しなさい」
「はいヒロ様。エンディ男爵様、初めましてお役に立つ様努力致します! 宜しくお願い致します」
「おぅ! ロゼット、手助けを頼むぞ」
「はい! ご主人様!」
うん、上手くやって行けそうだ。
今回は完成の詳細画が無かったので、ちょっと心配だったけど上手く行って良かった。
記憶力だけは抜群のヒロ、ワインの詳細画を細く長身にしただけで、ヒロの工夫はメガネを掛けさせた事ぐらい、美意識はいっさい入って無いので上手く行った様だ。
子供がお気に入りのオモチャを手に入れた、エンディ男爵様はそんな感じで男爵邸に着くまでニコニコ笑顔だった。
早朝から慌ただしい思いをした一日だったのに、意外に時間が経って無かった、工房に着いたのは昼前だった。
「あれ? お店人で溢れてる?」
「ヒロ様予想通り千客万来ですね」
「大変! 大急ぎ応援しないと、タクトさん一人じゃ対応出来て無い!」
僕たちは住居用ドアから入って、応接間の右側ドアから工房に入った。
「タクトさん、遅くなってゴメン! お客様何をお求めですか?」
ミヒロにワインも客応対始めた。
フランソワの腕輪時計と、ミヒロが作った収納魔道具カバンは飛ぶように売れた。
見習いが作ったにしては、破格の値段で腕輪時計金貨2枚大銀貨5枚、収納魔道具カバンは金貨5枚のボッタクリ!
他の魔道具販売店には無い、稀少魔道具その上、超高性能品なので強気の値段設定だ。
二人が作った照明魔道具に、小型コンロ魔道具は何れも金貨1枚と、お手頃感がある様で来客はほぼ全員購入している様だ。
品切れ寸前二人は裏のゴミ山へ向かい、魔道具作成を繰り返してた。
僕の指輪時計もごくたまに売れた。
やっと一段落した、ロゼが作ってくれた遅い昼食を取ってる時タクトさんが言った事で、急な繁盛の理由が分かった。
外に出て見た垂れ幕には【店主ヒロ騎士爵叙勲記念特価】と書かれて居た。
特価じゃ無いのに飛ぶように売れる、何でも上手く
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