観察成果(4/○〜4/□)と個人情報

 ①大嶽オオダケツルギ・・・年齢:17歳、身長:198cm、体重:120kg、誕生日:10/4

         特徴:黒色の虹彩と髪を持つ純日本人

 

 ①の実家構成

 父:ジン・・・年齢:43歳

 母:⒈サクラ・・・年齢:40歳

  ⒉ウメ・・・年齢:38歳

 次男:巫刃フジ・・・年齢:15歳、⒈の息子

 三男:鎖銅サドウ・・・年齢:12歳、⒈の息子

 長女:槍子ソウコ・・・年齢:16歳、⒉の娘

 次女:火縄ヒナワ・・・年齢:14歳、⒉の娘

 三女:ユミ・・・年齢:11歳、⒉の娘

 許嫁:伊剣イツルギ天花テンカ・・・年齢:15歳、伊剣家の長女


 また、ここからは、今回の観察を受けた能力者を全て番号で記述することにする。


 ①の能力【惰剣ダケン

 1日に5本の剣を異空間から呼び出せる。

 また、5本にそれぞれ切れるものを設定できる上に、大きさや強度、外見も自由自在に調節可能。

 

 ただし、条件を満たしたもの“のみ”斬ることができず、条件に外れるものに対する斬撃の威力は逆刃刀どころかスポンジソードで殴る程度の威力しか出ない模様。(『柄の部分は打撃武器としては使える』と①談)

 その他にも、剣は一度設定された要素を変えることは不可能である※1


 ①の検証方法:さまざまな材料でできた的(15cmの正立方体)を用意し、①には刃物を出してもらいながらそれらに一個一個違う特徴を備えるよう指示※2




 ②天田テンダ時雨シグレ・・・年齢:15歳、身長:163cm、体重:61kg、誕生日:12/25

         特徴:天色の虹彩に白金色の髪を持つ日本人

 

 ②の実家構成

 父:美春ミハル・・・年齢:45歳、ヨーロッパロシア系日本人

 母:利穂リホ・・・年齢:43歳、純日本人


 ②の能力【堕天使ザ・バランス

 生物を癒すことができ、欠損した部位を再生させる程強力である。(但し病気は治せない模様)

 また、回復量に応じて②の身体能力、反射速度や筋力に視力など、が強化される。


 ②の検証方法:<101号室>に怪我をした小動物や患者を呼び出し、それらに能力を使うよう指示した※3




 ③界進カイシンエツ・・・年齢:18歳、身長:189cm、体重:96kg、誕生日:4/11

        特徴:茶色の虹彩と別視点で金髪にもなる黒髪を持つ日米の混血


 ③の実家の構成

 父:善則ヨシノリ・・・年齢42歳、純日本人

 母:ルニ・・・年齢40歳、日米の混血

 祖父:召懟メツイ・・・年齢70歳、純日本人


 ③の能力【超越者オーバーリミット

 1日(24時間)で1回のみ身体機能の限界※4超えることができ、それと同時に傷も治る※5

 また、振れ幅は通常時の1〜500%となっており、加算形式となっている。

 能力の発動中は累加された分なら常に発揮できる。


 例えば、1回目に1%上がれば101%を、2回目に500%上がれば601%の身体機能を維持しながら行動できる。

 いわゆるRPG(ゲームの一種)でのレベルアップと同じ現象が起きている。


 ③の検証方法:ルームランナーで体力が尽きるまで走ってもらうよう指示した。



 ※1:24時間が経過するとそれら全てがリセットされることが確認された。  


 ※2:①の「2本日本刀を呼び出すことができた」「鉄球を斬れたのに瓦礫を斬ることができなかった」という証言とマハマト千紗の目(以下“目”と記述)で〖なんでも斬れる剣を1日に5本呼びだせる〗という情報を入手。

  これらを踏まえ、上記の方法を実施した。


 ※3:〖性格が【能力】を使うことで凶暴になる〗という副次効果を前もって知っていたものの、思ったよりも実に厄介なものであった。

    これについては全貌がつかめるものではなく、人格が正常に戻るまでの時間は不規則であり、治癒した患者数や部位に関わらず、突発的に凶暴になる時があれば、そうなった時と同じ程に【能力】を使用しても本来の人格を保てる時があるために、能力の使用は制限するように忠告した。


 ※4:例えば、血を流しすぎた時、水分を失いすぎた時、気絶した時など、体が動かせないほど弱った時を指す。

    理論上は死ぬ寸前でも能力を発動できる。


 ※5:③の証言と〖身体機能の限界を超える〗という情報から、上記の方法を※2同様に実施したものの、1日に2回以上限界を超えると上乗せされていた分がリセットされることが、2日目の観察で判明した。

    その日は実験を2度に分け、ナイフで手のひらに傷を付けてもらいながら走ってもらった。

    ただ、この時、1度目は傷が治りながら上昇値(3%)も記録したが、2度目は傷は治ったものの、身体機能は上昇するどころか通常時と同値に戻っていた。

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