第2話 一連の事件

ニュースキャスター「昨夜未明、東京都新宿区で20代、男女の遺体が発見されました。頭部が損傷しており、警察は殺人事件として捜査を進めております。続いてのニュースは...」

シンの母「はぁ、また物騒な事件ねぇぇぇ。シンも学校いく時は気を付けなさいよ」

シンは朝ごはんを口に詰めていた。

シン「ん、もぐもぐもぐ、ああ分かったよ」

シンの母「よく噛んで食べなさいよ、あと食器はちゃんと片してね」

シン「分かってるよ~、食べ終わったらやるから」

シンはそう言うと中皿を台所に持っていった。

学校の支度をして制服に着替えた。

そして玄関に向かい靴を履いた。

ガチャッ

シン「行ってきます」

シンの母「行ってらっしゃい」


今日も変わらない1日が始まった。

変わると言えば悲惨な事件の奮発と宇宙についての知識がどんどんついてきた。

いつものようにくるバス。

いつもの街並み、いつもと変わらない空。

悲惨な事件があるとは思わない光景だ。

バスを降りてしばらく歩き飛行バスに着いた。

しかし、その日は遅延をしていた。

シン「あれ、1時間の運転見直しか~何かあったのかな」

ネットで検索すると電波障害にあってる事が書いてあった。

シン「んー、とりあえず学校に連絡してしばらく街を探索するか~」

学校は大平洋の位置にある巨大都市である。

海の上に都市を作るという一大プロジェクトが10年前にできたばかりである。

とても普通の乗り物ではいけない。


シンは久々の東京を探索した。

シン「いつもは早く帰っちゃうからこうして街を歩くのはいつぶりだろうか」

そんなことを言いながら街を歩いた。

ふと街中にフラフラと歩く男の人がいた。

シン「あの人なにか様子がおかしいな(心の声 )」

男はガンッ!と壁に頭をぶつけた。

少量の血が流れた。

通行人は変な人を見る目で通りすぎた。

男はまたフラフラと歩き続けた。

シンは気になって気になって、反対車線にいた男の後をおうように反対側に行った。

フラフラと歩く男の後ろにたどり着いた。

すると男は暗い路地に曲がった。

シン「どこに行くんだ、こんな暗いところ(心の声)」

男は早歩きをした。

シン「ちょ、ちょっと待って!そっちは危ない!」

シンは思わず大きな声を出した。

しかし、男は見るきもせず暗闇を早歩きした。

シンは空き缶につまづき転んだ。

シン「いって~、あ、男の人は?」


シンははっきり見た。

かすかに暗闇の中に黄色い光を、まるで獲物を待つかのように鋭い目はフラフラと歩く男をじっと見ていた。

そして男はふっと暗闇に消えた。

シンはすかさず立ち上がり男のもとへ向かった。

しかし、嘘のように暗い路地が明るくなった。

シン「は?え?男の人は...」

太陽が光を差した。

シンは困惑した。

ふと時計を見ると30分以上は過ぎていた。

シン「あ!学校!!!」

急いで立ち上がり男を後にした。

全速力で走りなんとか飛行バスにたどり着いた。

そしてその日は何事もなく1日を過ごしたが、あのフラフラと歩く男が気になり眠れなくなった。

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スキッティン THE オーバーワールド @sin0066

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