第19話 突発コラボ その5
『反省したなら許してやらんこともない。が、お前は反省してなさそうだから何か罰を……よし、シチュエーションボイスの鑑賞会やろう!』
「ふぇ?いやいやいや!ボクはちゃんと反省してますって!」
『お前私が若くないって言いたいのか?って聞いた後にお前は……お前はなんて言った!』
「はいと言いました。」
[これは残当]
[こいつ大人げねぇって思ったけどそうでもなかった]
[確かにこれは謝罪っぽいけどちょっと煽ってんな]
[蒼井ちゃんのことは忘れないよ……]
[なむなむ]
[来世で会おうね]
『さぁ、さっそくシチュエーションボイスを収録しようか。なに、心配はいらないさ。天井のシミを数えている間に終わるよ。蒼井ちゃん、逝こっか!』
「ちょいちょいちょーい!ボクを勝手に殺すな!ていうかただ罰をくらうだけでしょ?何を大袈裟な。」
『シチュエーションボイスは後日神代蒼井初のグッズとしてブースで発売する予定だから是非買ってね!』
「え?は?何言ってんの?」
『だからシチュエーションボイスの販売を』
「いやいやいや、ボクそれ聞いてないんだけど!」
『まぁ、今考えて今言ったからね!』
「みんなごめん、ちょっとミュートにするね。みんなには聞かせられないレベルのガチ説教するから。」
"プツッ"
「さてと、、そういうのはその場のノリで言っちゃダメってことも分からないんですか?社会人として終わってますね?しかもボクは一人の配信者で、個人事業主なんです。これを言ったのがTUMUGI先生ならなんの問題もないんだよ。一応名義はTUMUGI先生だし、チャンネル運営も二人でやってるからただのサプライズになる。」
『いや、その……そんなつもりじゃなくって……』
「でもこれを言ったのが他企業の人間となると話が変わってくるんだよ。親戚とはいえ部外者が?配信中に?好き勝手グッズ販売の予定を決めて発表?ありえねぇたろ!なに?ボクのこと舐めてる?そっちがその気なら徹底的に戦おうか?どういうつもりだったのかは弁護士通して聞くからさぁ。」
『これは社会人として有るまじき軽率な発言でした。本当にすいませんでした。』
「はぁ……今は身内で話してたのもあって気が抜けるのもわかる。でも今のこの場には何千人というリスナーがいて、この会話が全世界に発信されてるんだよ。それにお従姉ちゃんはUPって一企業の公式スタッフって看板を背負って今この場にいるんだよ。だから自分の発言が周りにどんな影響を及ぼして、周りにどんな迷惑をかけるか考えろ。今回の件は許すけど次はない。」
『はい……』
「それじゃあ配信再会しようか。」
"プツッ"
「みんなお待たせ〜ごめんね〜配信中に何度も何度もミュートにしちゃって!」
『ぼんどうにごべんなざい。』
[蒼井ちゃん……何したの……]
[うわぁ……どんな話したのかはわかんないけどやりすぎだって]
[うわぁ……]
「え?え?なんでボクが悪いみたいになってるの?まぁいいや、十六夜先輩もそろそろ復活しただろうし話しかけてみようかな!先輩〜大丈夫ですか〜?」
『ひっ……。』
「え?十六夜先輩?」
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