滲んだ文字
たどたどしい言葉を
ぽつり、ぽつり、と
雨だれのように落としては
滲んだ文字を見つめたままで
時計の音を独り聴く
薄くなりすぎて
もうわからないよ
なんて書いていたのか
なんて書きたかったのか
何を思っていたのかは
忘れたままの方がいいのかもしれない
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