雨が降っている
目が覚めると雨が降っていた
夢をみていたのは覚えているけど
ひどく寂しかった感触だけが
輪郭だけ鮮明に残しながら
霧散していく
目が覚めると雨が降っていた
闇に浸されたような部屋のなかで
雨の音だけを聴きながら
胎児のように丸くなったわたしは
いつのまにか泣いていた
……雨が降っている
窓の外も
わたしの心にも。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます