主催者ピックアップ7選!
さて、祠壊し文学とは何ぞやというのがわかってきたところで主催者ピックアップの発表です!
こんな大掛かりな記事を書くことになると思っていなかったので概要にはなかったのですが、せっかくなので主催者がコレ! と思った作品について語らせてください。主催者が「えーこれ絶対面白いじゃんみんな読めよ!」と思ったのが基準です。つまりみんな読んでそうな作品ではなく、知る人ぞ知るラブコールみたいな感じです。みんな読めよ!
※今回も敬称略でお願いします。
【罰当たり賞】夢の中で祠を壊す/砂塔ろうか
https://kakuyomu.jp/works/16818093086552625244
≪評≫前半の電車の中での不穏な祠壊しの描写もなかなかに真に迫っているのですが、この作品の真骨頂はその背景明かしにあります。作品中で「罰当たりのレベルが想像の100倍くらいヤバかった」とある通り、最高に罰当たりです。おそらく誰が読んでも「それは罰当たりだわ!」という感想を抱くと思います。この罰当たり感を共有したくて、このピックアップをしているところがあります。前半と後半の落差、そしてそのオチもかなりホラーめいていてよかったです。この罰当たりめ!
【喫煙おじさん賞】紫煙-僕と祠とおじさんと-/森野樽児
https://kakuyomu.jp/works/16818093086654606934
≪評≫おじさんミームを効果的に使っていて、更に主催者がハッピーになったのはこちらの作品です。おそらく「喫煙」を一番効果的に使っていて、それでいてかなりエモいです。喫煙者は他の作品にも結構出てきたのですが、「喫煙」がキーになって物語が成立するところがとてもよかったですし、怪異と対決する場面も緊張感があってよかったです。これ以上はネタバレになるので詳しくは言えませんが、オチに主催者は大満足です。ありがとうございました。
【怖い怪異賞】忠告/沈丁花
https://kakuyomu.jp/works/16818093086702063627
≪評≫祠と言えば山の中、という固定概念を覆して海の岩場にある祠を書いてくださいました。それまで山の中をずっと彷徨っていた主催者にオーシャンブルーを見せてくださってありがとうございました。冗談はさておき、この作品に登場する怪異は企画内でも屈指の恐ろしさです。タイトル通り「祠に近づくな」と主人公たちは忠告されるのですが、それで回避できたのかというのも怪しく、そしてなかなかに……これ以上は読んでください! ぞわぞわ磯臭い! あとおじさんも良かったです!
【主人公がおっかない賞】祠破壊RTA/@akahara_rin
https://kakuyomu.jp/works/16818093086526638994
≪評≫これ、主催者はすごく好きなんです。「因習村破壊RTA」がやりたいのもわかるし、そのシュールさも存分に書ききってあるのです。しかし、ここにひとつ足りないのは「動機」です。何故彼が祠を壊すことに情熱を注いでいるのかの理由が一切ない。ただ「如何に早く祠を壊すか」しか考えていないため、主人公が一番の怪異と化しているところがこの作品の醍醐味です。言うなれば「主人公が一番の狂人だった系」のホラーとしてとても秀逸です。序盤に提出された作品ですが、結構最後まで主催者の心に残り続けました。面白かったです。
【女性ならではの視点賞】バチあたりな子/篝 麦秋
https://kakuyomu.jp/works/16818093086772502114
≪評≫祠壊しはどこもかしこも男の世界なのですが、この作品では女性が祠を壊し、女性の怪異が憑りつく展開になっています。最初は少しだけほのぼのした展開なのですが、次第に雲行きが怪しくなり、最後にはかなり落ち込む話です。そして相当に負の面で「女性」が書き込まれていて、この辺の妄執はかなり女の世界だと思いました。最終的にヒトコワに落とし込んでいき、ドンと怪異が迫ってくるオチもいいですね。じっとりした作品が読みたい方にとてもおすすめです!!
【オールスター賞】誰が祠を壊したか/ガラドンドン
https://kakuyomu.jp/works/16818093086561584594
≪評≫祠の怪異に祠壊し爺に君死ぬよおじさん、そして双子の姉妹までしっかりミームを盛り込んできた作品の中で一番キャラを生かしていたのがこちらの作品だと思いました。実はこの作品は「祠壊し」のみならず「トドノベル」というまた別のミームの上に成り立っている作品なのですが、ミームを知らなくても純粋に謎解きで楽しめるところがよかったと思いました。ミームを知っていれば更に面白い、これがミームの力というものを存分に味わえる作品です。
【個人的にお気に入り賞】サンノカ様の祠にて/雑句
https://kakuyomu.jp/works/16818093086970612289
≪評≫主催者の好みで選びました。生贄になって怪異となった姉が、成長した弟に自身が囚われている祠を壊してもらうよう頼む話です。あらすじだけでツボな主催者は「これはよいものです」カードを出すところですが、因習村のミームが端的かつ綺麗に収まっているところもポイントが高いです。「祠壊し文学」として多くの人が読みたかったものがかなり端的に収まっているのではないでしょうか。企画内でもかなり素直に祠壊しミームを行っているところもよかったです。
こちらで紹介したのはあくまでも「その点で尖っていた」作品ですので、他にもたくさん優れた作品があります。皆さんもこんな感じで「推し」作品を探してみてください!
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