勇者スグル奪還作戦!

王都へ入り俺だけ宿を取って3人は城へと向かった

何故なら門を潜ると直ぐに衛兵が来て馬車を用意したからだ

3人は勇者だと直ぐに判るもんねぇ~黒髪黒目のヒト族っていないからね


彼女達には通信の指輪を渡しておいた

これはミハエルやセバス用に作った指輪で、リアネやビアンカとは念話で話せるから必要無い

でも代わりの指輪を所望されたんだが┅┅┅なんで?


魔族軍はいよいよ帝都へと進行して籠城してる帝国軍と睨み合ってるらしい

そうだとすれば帝国が落ちるのも早いかもな┅┅


『パパ?ここは騒がしいね?』

「王都だからな、苦手か?」

『少し┅でもパパと一緒だから楽しい♪』


初めてシャルタン王国の都へ来たが想像よりも大きかった

地方の町しか知らなかったからか建物の大きさにビックリした

ビルを知ってるとは言え中世の赴きでレンガ造りの5階建てとかには感心したんだ



「帰還されたのですね?とても喜ばしい事ですわ」

「マヌエラ王女┅┅」

「フッ散々好き放題して今頃来たのか?揃いも揃って脳天気だな」

「ナギラ君!貴方のその姿は?」

「┅┅リョウ!なんだその顔は!汚ならしい!」

「ナギラさん┅┅目付きが怖いですぅ┅」


リョウこと柳楽 涼はロリコン嗜好が強く嫁も未成年を強引に娶った

しかし嫁の他に幼い子を買って快楽の毎日を送っていたのだ

闇ギルドに依頼して好みの幼児を買い漁って犯し捲っていた┅

完全な犯罪行為だが勇者とあって無罪放免のそれこそやりたい放題


次第に顔が歪み目も吊り上がり以前とはスッカリ変わりはてた

そう犯罪者の顔が出来上がってたんだ┅


「やぁ!3人共元気で良かった

リョウは仕方ないから放っておくが良いよ」

「カイト!あんたも変わったねぇ~前より男前じゃん!」

「河辺君!ホントよ!見違えたわ」

「河辺さん┅なんだか別人ですぅ!その落ち着きは?」

「アハハ♪実は嫁を貰ったんだ

俺の生き甲斐が出来て今のままじゃ駄目だと気付いたよ

これ迄の事すまなかった!」


3人は驚いた┅┅

あの傍若無人で威張り散らしてたカイトが頭を下げるなんて

それに落ち着きの無い性格がドッシリとした感じでこれが17歳とは思えないのだった

嫁を娶り将来を考えたらそうなるのか?俺もそんななのかな?


「勇者スグル様が魔族に捕らわれてしまい混乱致しましたが5人の勇者様がお集まりになられいよいよ奪還される時が来ました!

どうか我が王国の道標として魔族軍から勇者様を奪い返して下さい!」


スグルは帝都攻略で先陣を切って魔族軍の旗印となって戦ってるらしい┅┅┅愚か者めぇ

魔族軍第一団長のミレルバに惚れて体目当てで頑張るってなんだよ

呆れると言うか見下げてしまう


「マヌエラちゃんはああ言うけど嫉妬じゃ無いの?

スグルの馬鹿は敵の女に骨抜きなんでしょ?マッタク何をどうしてそうなるのよ」

「王女様はスグルさんと婚姻の約束をしてましたよね?

そりゃ頭に来ますよ!」

「ウフフ、マナミちゃんもそう言うの解るお年頃なのね?

でも工藤君はそんなじゃ無いのよねぇ┅┅マヌエラ王女との事と言い魔族の人の事と言い彼は優柔不断なのよ

こうなんて言うか流されやすい性格でね?

前からだけど自分の都合の良い方に向かうのよね┅┅ヒカル君との時もそんなだったの┅┅」


俺がモブを通してクラス全員から見向きもされない存在になってた

それは中学の後半から成績とかを落として普通を装い出してからだ


【仁徳高校】はトップクラスの進学校で俺の成績では絶対に受からない筈だったが受かった

教師も受験に凄く反対したが仁徳高校1本で受けて通ったんだ


アカネは心配してなかったがスグルや他の受験生からは無駄だと罵られてた

それを受かったものだから結局無視とか嫌な目で見られる学校生活

しかし成績が落ちこぼれではなく普通に中クラスで過ごしてたから完全なモブとなったが、生徒会へ入るとスグルは口を聞く様になったんだ┅┅


「勇者の面々を先導する騎士団長のダグラスだ!

我々は現在魔族軍が攻めてる帝都へと進軍して勇者スグル殿の奪還作戦を取り行う!

勇者5名と王国騎士団100名で作戦にあたる!

明日の朝出陣する事になった!

勇者面々は用意をお願いする!」


騎士団長はアカネ達が知ってる騎士団長ではなく知らない人だった

ミレルバが王城破壊のさいにザルドが騎士団長を倒してたからだ


それにカイトの逆襲で騎士団自体が弱体化してた時とあって多くの騎士団員が亡くなった

城も壊されたんだがね┅┅


ダグラス騎士団長は公爵家お抱え騎士でスキル剣豪所持者

それなりの才覚がある人物だそうだよ


『パパぁ~?どっか行くの?』

「ああそうだよ、帝国へ行って少しお仕事かな?

なぁに直ぐに終わらせて戻るけどな」

『お仕事♪リリもするぅ~♪』

「イヤイヤ!リリはこのポッケで見てれば良いよ」

『ハァ~イ♪』


リリ用に胸のポケットを空間拡張して中をリリが過ごし易くした

フカフカのタオルを寝床にして水も常備してる

だからリリは普段はポッケから顔を出してるか人混みで無ければ肩に乗っかってる

まだ赤ちゃんだが知能は高く学習能力も速い

まだまだ体力が弱く疲れて眠る時間が多いがそんな事は全て許せる

だってカワイイは正義だから!


早朝城から出立した彼等は順調に帝国へと進んだ

アローン帝国へは国境の山脈を越えなければならない

標高1000mを越える山々が連なるこの山脈がアローン帝国とシャルタン王国の壁となり戦争を阻む要因となってる


「しかし山道をチンタラ行って帝国が負けてたら話しにならないね」

「仕方ないでしょ!この方法しか無いんだから!」

「でも魔物が多いですよぉ~騎士団の方々が処理してますが大丈夫ですかねぇ?」

「まだ先は長いわ、山頂付近にはワイバーンとかも多いみたいよ

それにウルフ系がやたら襲ってるしね┅┅」

「この山脈が有るからアローン帝国との戦争が無いのよねぇ~

それだけ険しく魔物が多いって事だから向こう側に着く頃はヘトヘトじゃ無いのぉ~」

「帝国の様子を知りたいが無理かな┅┅」


その頃の俺は帝都の空で戦況を見てたが┅こりゃ悲惨だね

一方的に魔族軍から攻められてる

帝都はアチコチから煙が立ち逃げ惑う人々は魔族軍によって蹂躙されてる

スグルはと言えば白亜の城で大立ち回りを演じてるよ┅はぁ~


「ええい!無駄な事を!早く降参しろ!帝王はどこだ!」


と怒鳴り襲い来る帝国兵を次々に斬って行く

手に持つ剣は魔剣のようだ┅┅

まだ聖剣を手にしてない勇者スグルだがこの帝国の宝物庫に聖剣が保管されてるらしい

100年前の勇者が残した聖剣

【聖剣エクスカリバー】


どうやら魔族の狙いもそこに有るようで魔王の天敵で有る聖剣を手中に納める事みたいだ

スグルとしても聖剣が手に入るなら願ったりだろう

聖剣とミレルバの体┅┅

欲に弱い奴って周りが見えないのかねぇ┅┅愚か者め!


『ザルド!帝王は仕留めたか!』

『お嬢!奥だ!』

「魔族めぇ!このアローンが返り討ちにしてくれる!」

『スグル!帝王だ!仕留めろ!』

「ハハハ!そうか!遂にお前を抱けるのだな!ならば斬り捨てるとしよう!帝王よ!俺の糧となれ!」

「魔族に堕ちた勇者よ!己の罪を嘆くが良い!」


呆気なく帝王アローンはスグルに斬られ胴体が2つとなった

そして首を落とされ帝国は魔族に依って落とされたのだ

妃や王女に城勤めの女達は集められ監禁された


『聖剣はあったのか?』

「多分これだ、ボロボロだが間違いない」

『そんな剣が役に立つのか?』

「ああ┅┅俺のスキルに聖剣召還があるからな┅この剣を召還すれば新品じゃ無いのか?」

『フッ!まだそのスキルを使えんとは情け無い!ホントに勇者なのか?要らん所が勇者では無いのか?フン!』


どうやらこの女性はスグルの女にだらしないのがお嫌いらしい

でもこのミレルバさん┅┅確かに

凄い美人さんでおっぱいやお尻が凄い!

そしてその衣装は無いよなぁ~

革のパンツスタイルで┅ライダースーツと言うか┅

ピッタリと体に纏われた姿はエロイ!エロ過ぎる!

ムムム!形の良いお尻がムッチリと解るパンツスタイルって┅┅


開けた胸元から柔らかな乳が見えますがなぁ~♪

こりゃスグルが惚れるのも仕方ないかな┅ホント良い女だよぉ


『お嬢!この後は魔王軍が来るぞ!早くここを発て!

アイツらの相手は我がするからな!餌も捕らえてる、早く!』

『悪いなザルド、アイツ等はケダモノだから仕方ない┅』


何やら打ち合わせですかね?

その隙にこっちは片付けますかな


「うっ!なんだ!ぐはっ┅┅」


バ~カ返事する訳ないだろが!


思いっきり腹を殴り気を失わせシャルタン王都の城前へと転移した

勿論!隠密スキルで姿を消してる

ドサッ!と落とすと直ぐに城の衛兵が来てる!

姿を消したまま転移してオーストンの町へ戻った

そしてアカネに通信する


«アカネ!スグルはシャルタンの城へ戻しといたよ»

«えっ┅┅もっとゆっくり!判る様に!»

«ダカラ!スグルは帝都で捕まえ転移して王城の前に捨てて来た

今頃はあのナンタラ王女が介抱してると思うぞ»

«┅┅┅ねぇヒカル君!いいやヒカル!アナタは!そんな事をするならもっと早く言いなさい!

無駄にこんな山の中に来たじゃ無いの!もう!バカァ!»

«ハイハイ!アハハ!じゃあ又ねぇ~♪»

«あっ!ちょっと!ヒカ┅»


なに呼び捨て?ヒカル!って┅

なんか嬉しい♪


「なになに?ヒカルちゃんなんだって?」

「あ~ムカつく!もう!ヒカルのバカァ!」

「アカネさんが怒ってますぅ!」

「はぁ~あのね?ちょっとこっちへ」


「ああアイツ等に聞かれ無いようにね?」

「そう┅┅ヒカルがね?スグル君を城へ捨てて来たってね┅

だからもう行く事は無いのよ┅」

「「はぁぁぁああ?捨てた?」」

「今頃は王女が介抱してるだろうってよ┅それなら早く言え!って怒ってたの!」

「フムフム確かに!でもヒカルちゃん始めからそんな事を考えたんじゃ無いのかな?

だって私達だけで出来ると思う?」

「確かにそうですよねぇ、だって魔族軍がいっ~ぱいなんでしょ?その中のスグルさんだけをって無理なんじゃ?」


「もう!仕方ないわね!今度会ったらミッチリしごいてやるから!ダグラスさんに話して来るわね」

「うぃ~す!じゃあ私はあの2人に話しとくねぇ~でもヒカルちゃんは出したら駄目かぁ!むず!」


リコがリョウとカイトに話してる最中にダグラス騎士団長から帰還の指示が出され山を下りる事になった


「ねぇアカネ?もしかするとよ?魔王討伐って私達じゃ無くてヒカルちゃんがするんじゃ無いのかな?」

「そうそう!私もそう思ってるよ!だってこのメンバーで出来る訳無いでしょ?

それにヒカルの力は思ってる程じゃ無くて凄いんだもん!」

「ですよねぇ~♪ヒカル君の能力って私達全員より遥かに強いですし知らない力が沢山ですよぉ~♪」


「ヒカルちゃんはチートもチート!なによ転移って!

それに他にも!あれは人として駄目な奴よ!

でもヒカルちゃんといれば何の心配も無いし面白いものねぇ~♪

私はこの世界に残ってヒカルちゃんにお世話になるわよぉ~♪フッフフン♪」

「あ~!私は前から決めてたのよ!それに┅┅お嫁さんの約束はずっと前からしてたから┅┅」

「「あ~!やっぱりぃ!」」


「あのぉ┅┅もしもですよぉ?もしも私も残るって選択したらヒカル君は面倒見てくれますかねぇ?┅┅」

「それは絶対だよ!ヒカルは約束を破らないからね♪」

「フフフ♪これで私達3人が嫁になるのよねぇ~♪

一夫多妻って便利よねぇ~!

日本じゃ嫉妬とか馬鹿みたいな事になるけど制度だとそんなの気にならないのよねぇ~♪」

「不思議ね┅┅でもそれは嫁同士が認めた関係だからじゃ無いのかな?」

「う~ん?そうですねぇ┅┅男は所詮浮気者ですから女の側がしっかりしないと継続は無理なんじゃないかと思いますぅ~」


「「おおー!それよ!」」


どうやらスグルの件は行方不明の勇者は聖剣を探し持って戻ったと言う事になったらしい

まぁ魔族に加担したのは聖剣を得る為の方便だったと┅┅

そんなで丸め込んで次の魔族軍や魔王軍との戦争を考える事にしたそうだよ┅┅やはり駄目駄目だ


アカネはカイトに帰るのかこの世界に残るのかを聞いたらハッキリと残ると告げたそうだ

愛する妻と彼女の実家で暮らす約束をしてるそうだ

だから魔王討伐は無理して行く事は無いが勇者としてのケジメで行くと言ったそうな┅┅立派!


アカネの気持ちとしてスグルとリョウは帰したが良いと判断してるんだって

あの2人はこの世界にはそぐわない存在と判断した

だから確かな情報は教えず帰還させるが良いとリコやマナミちゃんと決めたそうだ


あれ?じゃあ3人が残るって事は面倒見れ!って事だよね?

それおかしくね?

世話をするとは言ったが面倒見るとは言ってないぞ!


これは横暴だ!押し付けだ!

知らん間に決めやがって!



でもまぁ┅┅3人を娶るのはやぶさかでは無い┅┅ないよ┅

だってアカネは前からの約束だしリコはダイナマイトボディだし

マナミちゃんはプリプリボディだもんねぇ~♪



でもリアナとビアンカになんと説明したら┅┅┅トホホ~


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