02.期限付きの恋人関係
第17話
翌朝。
目が覚める。
…ここは…湊さんの家?
そして私は…裸でベッド?
…そうだ。
私は…
…やってしまった。
湊さんと…初めて…してしまった…!
思い出すだけで恥ずかしくなる。
本当にこれで良かったの!?
付き合い始めたばかりの男と寝てしまうなんてどうかしてる…!
湊さんの本性がとんでもない奴だったらどうするの!?
「綾那…おはよう」
「!?」
湊さんも起きたらしく、背後から私を抱き締めてくる。
「ちょっと…湊さん…!」
「もう少しこのまま…」
「ダメです!今日も仕事ですから支度しないと…!」
湊さんから何とか脱出し、服を着る。
今から家に帰って、お風呂に入って着替えてメイクして…って結構時間やばくない!?
焦りながら靴を履き、ドアノブに手をかける。
「綾那…!」
「また会社で…!」
私はタクシーを拾い、家へ向かう。
速攻でお風呂に入り、身支度をする。
今まで手抜いたことないのにー!
…あれ?
ピアス、片方ない。
…まさか湊さんの家!?
…今日、仕事終わったら取りに行かせてもらう?
いや、そんなことしたらまた何されるかわからない。
それにしても昨日の湊さん…
私が想像していた人とは全くの別人で…
セクシーで、でも優しくて…
…って、何考えてんの!?
急いで家を出て出勤する。
「おはようございます、香坂さん」
「おはようございます…!」
「珍しくギリギリですね!」
「すみません、忘れ物を取りに行っていました」
朝帰りで遅刻なんて口が裂けても言えない…
「普通は30分前にいるものよね。忘れ物も見越して」
…うわぁ、でた。
お局で嫌味しか言わない人。
まぁ、だいたいスルーするけど。
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