第18話

一人の夜がとてつもなく苦手だ。






ーーーーー


ーーー


ーーガタッ




玄関から微かな音がしてあたしはゆっくりと目を覚ました。


……兄貴?帰ってきたのかな。



手元に握っていたスマホで時間を確認すれば、既に深夜を回っている。


あー…あたしあのまま眠ってたのか。


体操座りのまんま。




Siren No.2という肩書きを持つ兄貴の事は、本人には絶対言いたくないけど素直に尊敬はしている。



いや、感謝してる。



玄関から階段を登って手前が兄貴の部屋。


そこで止まると思った足音は、その部屋を通り過ぎあたしの部屋の前で止まった。


……は?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る