Tips 002:リーフォロスの情勢
やあ! 元気にしているかな?
君のお待ちかね、翡翠の巫女だよ。
え、別に待っていないって? そんな寂しいことを言わないでおくれ。
今回は、リーフォロスのお国事情について教えよう。
これから旅をする上で、知っておいて損はないだろう?
リーフォロスには、二つの大国が存在するんだ。
『アルトファント』と『オメルグ』だね。
アルトファントは北側が寒冷地帯、南側が砂漠地帯になっていて、人の生活に適した環境の土地が僅かしかない。
だからというべきなのか、アルトファントの国民は、生命力に満ち溢れた人が多いね。
武力に長けており、軍の内部では、剣術や槍術の強力なスキルが代々継承されているみたいだ。
対するオメルグは、緑豊かな土地が領土のほとんどを占める、優雅な国さ。
燐精力に関する学問が非常に盛んで、特に燐器の開発には目を見張るものがあるよ。
燐器の技術は、兵器にも転用されており、独自の兵器を多数所有している。
昔はお互いの領土や技術を巡って戦争をしていたみたいだけど、現在は和平条約の下、数十年の平和が保たれているよ。
ちなみに、この和平に一役買ったのが、『カルカス』の設立者、大商人カルークなのさ。
当時、国境が曖昧なせいで小競り合いが頻発していた『エンギャップ地方』を、特別自治区として両国に認めさせたそうだ。
彼はリーフォロスの経済を握っていたと言われているけれど、どれだけの影響力を持っていたのか、よく知れるね。
おかげで、両国の諍いは激減。タイミングを見て、カルークは、和平の仲人を申し出たというわけだ。
その時に平和の証として創設されたのがギルドになるんだけど……この話はまたこんどでいいかな。
さ、今回はここまでだ。
これで君が『アルトファント』と『オメルグ』に、興味を持って旅できることを願っているよ。
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