第25話
「行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
知己と朝ごはんを食べながら、二人を見送る。
身支度を整え、リビングに戻ると、
「どっか行く?」
ダイニングチェアに座って本を読む知己が言う。
「アタシ、まだ眠いから、ちょっとソファーで寝るわ。」
家でゴロゴロするって、幸せ。
ぱちっと目が覚めて、時計を見ると9時半。
優心なんか気にしない!
コーヒーを淹れて飲んでいると、
「紗香、どっか行こ?」
DVDを借りて観ることになった。
アタシがいつも行くのは、駅の通りにあるショップ。
必然的に駅前を通る。
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