episode16 中学3年生


「クラスわけ~♪」

るんるんな表情で凛太郎が

浮かれてる。


「はあ…」


「なんだよ!朝からため息ついちゃって!

楽しみじゃねーの?」


凛太郎と同じクラスに

なれなかったらどうしよう。

そんな不安が頭の中をぐるぐると

回っていた。


「えーっと、」


「あ」「あ」


同じクラスだった。

後ろから村上先生が言った。

「凛太郎くんのー勉強をみれるのは

黒岩しかいないからな!

俺に感謝しろー!」と叫んでいる。


「ちなみに担任は、この僕でえす」


なんの因果関係かわからないが

そういうことらしい。

兎に角、凛太郎と同じクラスでよかった。


僕たちは中学3年生になった。


あと1年。

凛太郎といれるのはあと

1年だった。

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