蓄積

 就活のためにまずわたしは何がしたいのかと思ったが、うちの高校はその地域であまり評判が良くない。


 いわるゆヤンキーが集まる高校だったらしい。


 らしいというのは最近は落ち着いてるらしく、昔はやんちゃな人しかおらず廊下で原付レースがされてたらしい。


 そんなイメージのあるうちの高校には選べるほど就職先はない。だからやりたくないところだけ抜いてその中から合いそうなところを見つけた。


 そんなこんなで選びながら面接練習をしていた。わたしは一点集中型らしく毎日のように面接練習をしていた。


 基本的に先生と面接練習をして先生たちに改善点を教えてもらっていた。この面接練習がわたしは好きだった。


 最初は仏頂面過ぎて声も小さかったが慣れれば余裕が生まれた。そのおかげで笑顔で話し、受け答えもどんどん改善されていった。


 友達ともたまに練習していて、お互い褒めまくっていた。


 そんなこんなでわたしは第一志望の就職先から内定をもらえた。そのときはとっても嬉しくてたまらなかった。


 なにより家族と距離を置けることがたまらなく嬉しかったのだ。今まで頑張りがやっと認めてもらえたような気がした。

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