第11話

『まあまあしゅうちゃん。落ち着いて、一応紹介してあげたんだから、機嫌直してよ。』


隅の方でいじけるのは良しなさいや。


「…ブツブツ…」


「しゅうさん、いい加減いじけるのはやめてくださいよ。」


「……ブツブツ…」


『……しゅうちゃん。嫌いになっちゃうよ?』


「!!!」


「いやーやめてー!みーちゃん。もうやめるから嫌いにならないでー!」


「しゅうさん。何かとめんどくさいねー?」


確かにこの人はめんどくさい。


「みー。そろそろ許してあげたら?」


『…いいよ。』


「まあ…話を戻すけど、今日からお前らにはこの学校に通ってもらう。理由は……俺がみーに会いたいからだ!ついでに言うとお前ら暇だろ?」


「そんなことが理由なの!?」


「まあ、そんなことだろうと思った。」


『………うざい…。』


「うぐっ!それと一つ言っておきたいことがある。この学校には"黒龍"と"白龍"って族がいるから、くれぐれもお前らの正体がばれないようにしろよ!俺から言うことは以上だ!」


『黒龍?白龍?』


「俺もわかんないー。」


「はあ~。お前ら全国No.2No.3の名前ぐらい覚えとけよ。」


「『はーい。』」


「あはは!お前ら相変わらずだな。ちょっと待てよ?今担任呼ぶから。……ピンポンパンポーン 日向先生。今から10秒以内に理事長室まで来てくださーい。来なかったら…わかってるよな? ブチっ!」


「「『(うわーエゲツネー)」」』


バタバタバタ……ドン


「おい!10秒以内とかなんなんだよ!強引過ぎるだろお前は!」


「いやいや、ちゃんと来れたからいいじゃないか。」


「そういう問題じゃねぇ!ってあれ?何でお前らがここにいんの?」


「「気づくの遅!」」


『しーくん、久しぶりだね?』


ぎゅっ


「みー、久しぶりだな。会いたかった…。」

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