第7話

こんな時の勘はよく当たる。



それも、特に悪いことにおいて。



随分前に結寧と千治が陰で密会してた時も嫌な予感がしてカマをかけたら本当に当たったし、そんなような例がこれまでに何度もある。





『…いいですか、落ち着いて聞いてください』


「……」


『まだ今朝の段階での報告で、詳しい事は掴めてないんですが……』


「……っ…」





アキラの口が段々と重苦しくなっていく。





──────……嫌だ、聞きたくない。




本当はそう言って逃げたかった。




何も知らずにいればきっと幸せでいられる。


壊れることなく。

これまでと変わらずに。



………そう、思うのに。

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