第6話
───ピッ、
俺はすぐに通話ボタンを押して携帯を耳元へ持っていく。
するとすぐに向こうから声がして、こっちから何か言う前に名前を呼ばれた。
『───森さん』
「……」
『朝早くにすみません。
…すぐ伝えないといけない案件があって』
電話の向こうの男───アキラは冷静な口調でこっちへそう告げる。
アキラは昔所属してた族の現総長で、俺の直属の後輩だった。
隣街だけじゃなくここ周辺の治安も把握していて、いつも何かしら俺の耳へ入ってくる情報は大抵がこいつからのものだ。
その情報の信頼度の高さは昔から承知してる。
────…だからこそ、嫌な予感がしたのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます