第3話
「本当なら、哲弥に行かせようと思っていたんだが…」
「兄貴に?」
俺の考えを読んだような父の言葉。
哲弥にと言ってもまぁ、その本人が海外に駆け落ちしているから、どうしようもない。
「それは、匡高に参加してもらいたい」
「これは何の招待状なんですか?」
「水川運送のご令嬢の成人を祝うパーティーだ」
「水川運送の令嬢って、あまり表立ったところへは参加しない方ですよね?」
「そうだ。まぁ、あの社長が考えそうなことだ。お披露目ってとこだろう」
「お披露目、ですか…」
そのお披露目に、なんで俺が行かなくちゃいけないんだ…。
招待客から俺の婚約が破談になった事を面白おかしく騒ぎ立てられるのはごめんだ。
それに成人の令嬢って、6つも離れている俺に参加させるのか?
「
「あいつは今商談中だ。抜けれらない事くらいわかるだろう」
「それもそうですが…」
「顔を出すだけでいい。不参加じゃ高森の名もまた変に疑われる」
「……、わかりました。顔を出すくらいなら」
「パーティーは明後日だ。準備しておくように」
「はい」
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