母からの電話目蓋に金木犀話が咲いて笑顔も咲いて

ははからの 電話でんわ目蓋まぶたに 金木犀きんもくせい はなしいて 笑顔えがおいて




 * *


 実家に金木犀きんもくせいの木があります。

 私が生まれたときに母が植えてくれた木です。

 私と一緒にすくすくと大きくなった金木犀は毎年たくさんの花を咲かせ、心地よい香りを漂わせます。


「今年もあんたの木が咲いたよ」


 母からの電話は秋の便り。

 金木犀に始まり、次から次へと変わっていく話題に花を咲かせ笑い合う時間はかけがえのないものだなぁと思うのです。

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