第32話武田騎馬隊消滅!?

「昌景、ドラミに会いに行く。」

「じゃあ、俺も。」

夏希と昌景は、馬小屋へと行った。

「ドラミ!」

『夏希ちゃん!大変だよ!』

「何が?」

『歴史が変わり出してるから、僕達、騎馬隊は、抹消されそうになってる!』

「えーっ!何だって!?」

「どうした。夏希。」

「歴史が変わり出してるから、ドラミ達が、抹消されそうになってるって!」

「まじか!防げないのか?」

「ドラミに聞いてみる。」

「うん。」

「ドラミ、何か手だてはないの?」

『平家を味方に回すんだ。平将門に会いに行くといい。』

「分かったわ。行こうドラミ!」

『うん!』

「ちょっと待て!何処に行くんだ?」

「平将門に会いに。」

「俺も行く。」


夏希と昌景は、平将門の墓がある関東へと向かった。

途中、岩付城に置いて休憩する。

「虎胤さん、岩付城の様子はどうですか?」

「今のところ、敵の進軍もなく大丈夫かと。夏希殿。」

「それは、良かったわ。」

「して、昌景達はどちらへ?」

「ちょっとな。」


昌景と夏希は、岩付城を出発した。

そして、関東の平将門の墓に着いた。


「ドラミ、どうしたら、いいの?」

『歌を歌うんだ。』

「分かったわ。」


スーッ。


「ソーエテスターアテキキガミヨー♪ソーエテスタアテスタアア♪スタアドラー♪ドラミケガミセガミドラー♪ドラミケガミセガミドラー♪」


ピカッ!

 

太陽から、真っ直ぐ光が伸びた先に、平将門は立っていた。


「平将門様。我らの見方になってはくれませんか?騎馬隊が消滅しそうなんです。」

「お主は異世界から、来たおなご。源氏八領のみはたたてなしを捨てるのじゃ。」

「そんなこと出来るわけねーだろ!」

昌景は、平将門にそう述べた。

「平家の怨念が残っておる。そうしなければ、戦国最強とうたわれた武田の騎馬隊はなくなろうぞ。」

「分かったわ。ありがとうございます。」

「夏希!」

「さすが、異世界からきたおなご、話しが分かるの。」 

そう言い残して、平将門は消えた。


「お前、武田家伝統の家宝、みはたたてなしを捨てれるわけねーだろ!」

「捨てるわ。信玄もきっと分かってくれる。ドラミに会えなくなるなんて嫌だ。それに騎馬隊がなければ戦えない。」

「俺も一緒にお館様に言うよ。」

「嬉しい!昌景!」


躑躅が崎館。


「お館様、、、。」

「うむ。捨てよう。平将門殿が出てきたんじゃ。聞くしかあるまい。」

「信玄!」

「これからは、夏希殿の風林火山の衣を家宝にしよう。」


みはたたてなしの部屋。

「ごめんね。鎧さん。」

『気にするでない。わしは夏希殿の衣に乗り移る。』

「昌景、みはたたてなしは死なないわ。私の衣とともに生きる。そう言ってる。」

「これからは、夏希の衣に守ってもらおう。」

「うん。」




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