第30話岩付城攻め

「夏希殿、尾張の信長から、京一の着物が届いておりますぞ。」

「入りません!民にでも上げて下さい!信玄!」

「さようか。ただ今、北条が岩付城を攻めておる。」

「信玄!北条が岩付城を攻略したら、すぐに攻めにいきましょう。」

「そのいきさつは?」

「攻略した直ぐなら、北条の兵も疲れきっております。そこを攻めるのです。」

「なるほど。そういたそう。」

「馬場ちゃん、高坂君、昌豊、昌景で、攻めに行きます。」

「良かろうが、何故その四人を?」

「武田四天王となられるお方です。」

「そうか。確かにあの四人は秀でてるの。」


北条氏康は岩付城を死闘のあげく、攻略した。兵は疲れきっておる。

そこへ、夏希は武田四天王とともに、攻めに行く。山県昌景、内藤昌豊、高坂昌信、馬場信房は、電光石火の如く、疲れきった北条勢を騎馬隊で蹴散らかす。北条勢は、体制を整えられず、壊滅状態。夏希と武田四天王は、岩付城を乗っ取った。


「お館様に知らせに行く。」

「分かった。高坂君。」

「昌景、昌豊、馬場ちゃん、高坂君のおかげで、城を乗っ取ることに成功したわ。」

「夏希の卑怯な作戦でだろっ!」 

「勝てばいいのよ。勝てば。」

「そうですな。夏希殿。」

「昌豊、馬場ちゃん、、、。」

「そうだな。乱世の世、卑怯もくそもねーな。」

「昌景!」

「とりあえず、お館様の指示が来るまで、待機だな。」

「そうね。昌景。」

「夏希殿、夏希殿の世界では、我が武田軍はどうなるんですか?」

「馬場ちゃん、、、。」

「おお、俺も気になっとった。」

「昌豊、、、。」

夏希は、言いたくなかった。武田は、甲斐の天目山で自滅するとは。

「戦国一よ!」

「おお!」

「当たり前だ。赤備えが居る限り。」

「何おう!鬼美濃が居る限りだ!」


躑躅が崎館。


「お館様。岩付城を落としました。」

「でかしたぞ。高坂。新たな岩付城城主は、原虎胤と致す。北条がまた攻めてきても、虎胤なら、太刀打ち出来ようぞ。」


夏希達一行は、虎胤と入れ替わった。虎胤は、北条と睨み合う形となった。新たな領地を奪われまいと。






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