天は朝日のもと

第19話桶狭間

「お館様！」

「なんじゃ？高坂。」

「今、早馬にて知らせが！」

「なんと？」

「桶狭間において、織田信長により、今川義元殿、討ち死に！徳川家康が岡崎城にて独立！」

「あのうつけ、やりおったわい。」

「して、今川との同盟どうしますか？」

「夏希殿と昌景を呼んで参れ。」

「承知しました。」

高坂がみはたたてなしの部屋へと向かった。

「夏希殿！昌景！」

「高坂、、、君？」

「呼び捨てでもかまいませぬぞ！」

「でも、、、。」

「お館様がお呼びです。昌景も。」

「何だろう。昌景。」

「、、、。」

高坂が信玄のもとへと、案内する。　

「連れて参りした。」

「うむ。夏希殿、尾張の織田信長が桶狭間において、今川義元を討ち取った。」

「あの天下目前に死んだ織田信長が？」

「何、そこまで領地拡大するのか。して今川家とこのまま同盟しててよいものか。」

「とりあえず、良いと思います。信玄は、東を制した方が良いですよ。」　

「なるほど。」

「同盟するのであれば、織田信長ですよ。織田信長は西を制圧しますからね。」

「参考にしよう。昌景は、動乱の時代がやってきた。夏希殿をより守るように。」

「承知しました。」

夏希と昌景は、信玄の屋敷をあとにした。

「昌景は、討ち死になんてしないでよ。」

「するかよ。お前を置いて。」

「約束よ。」

「約束だ。」