応援コメント

第16話 三十六計 同年5月4日」への応援コメント


  • 編集済

    この手の作品だと主人公や周りも必ず男色否定的な反応するけど、明治以前はしない方が変わり者だったので家臣の反応も違和感があり普通は嬉しそうにするのでは?
    前田利家なんて諸大名に自慢して諸将は羨ましがったって言われてるくらい肯定的な事でしたから。
    織田兄弟や武田のような当主と同年代の信頼関係のある家臣が育て難くなりそう。
    この時代活躍した忠誠心篤い者は大体男色関係があったとされる人物が多いですし。
    主人公がどうしてもその毛がない場合、単に添い寝や抱擁くらいの関係で済ませればいいだけですし。
    裏切らない子飼いの家臣を育てるには必要な事なので主人公は頑張って笑
    あと、パワハラセクハラと捉えていますが、意外な事に戦国期の男色は必ずしも一方的な関係ではなく、武田晴信と高坂昌信みたいに男色関係に限っては当主と対等に近い様子が手紙に残っていたりします。
    折角リアルな小説なのでその辺の史実も反映して欲しいところです笑

    追伸、
    当時の武将って現代人より立場があっても感情的でかなり行き当たりばったりだと思います。
    合理性より面子や癇癪で戦や刀傷沙汰及ぶ事も多いですし。
    現代の視点で見ると、ここで謀反や一揆起こしても無意味と分かる時にやったり、有名どころだと関ヶ原本戦前に癇癪で東軍同士で刀傷沙汰起こした水野さんや江戸時代の浅野内匠頭など、現代人の感覚なら頭おかしいキレやすさです...
    しかし、当時では浅野の方が主人公?になる話がばかりで、現代にまで忠臣蔵として被害者の吉良が悪者みたいに描かれてます。
    経緯考えれば、浅野は2度目のお役目なので教えがなくともなんとかなった筈でドラマ通りは無理がありそうです。

    伊達晴宗は美貌に惚れ込んでいた他家に輿入れする道中の姫の行列を軍勢を率いて襲って攫って妻にしたなどという話もあります。

    織田信行の2度目の謀反画策も意地でやったような物で既に賛同者も減って勝ち目は薄いと考えれば分かる中での事ですし、荒木村重の謀反も経緯見ると家臣がやらかして、いずれバレたら取り潰しにあうから謀反するしかないと家臣に唆されて行き当たりばったりで謀反に及んだ感じです。
    島津が信長には従い秀吉に従わなかったのも九州統一一歩前という気持ちや、細川藤孝宛(秀吉には返信すらせず)に秀吉の出自を徹底的に批判して書き送っており感情面も大きかったのではないでしょうか?
    播磨統治も出自の低い秀吉だからこそ反発も多かったらしいですし。
    逆にその島津に寡兵で最後まで逆らって大友に殉じた高橋紹運なんてのもいますし、同じように尼子に殉じた山中幸盛など。
    島津義弘も秀吉の分断工作で当主の如く扱われても義久を立てて終生敬う事は変わらなかったと言われてます。

    大内氏は守護大名なので分権的で戦国大名程主体性や権力がなく、家臣との距離もあったのでしょう。
    名将と謳われる北条氏綱も今川と揉めたのは自分の許可なく武田信虎と組んだ事に寄る面子の問題で、結果東西に敵を抱え子の氏康は相続早々危機に陥りました。
    戦術や戦略面でも、名将と謳われる人達がどこまで論理的な戦術で戦ってたか怪しいです...

    例えば、野戦最強と謳われる謙信も川中島で武田の戦法を逆手に取って動き少数の本隊を攻撃したと言われてますが、それならなんとしても各個撃破するかある程度の損害を与えた時点で挟撃される前に退くべきでした。
    信玄も信玄で敵より優勢な戦力を持ちながら戦力分散の愚を自ら犯し大損害を受けてますし、彼の外交政策は結果的に武田を孤立させてしまいました。
    果たして孫子をどこまで理解していたのか...
    これがアレクサンドル大王やらハンニバルやズヴォーロフ、ダヴーならどちら側でも圧勝出来ちゃいそうです...
    世界史に名を残す名将ってそんな事を平気でやり遂げるのでそれらを見た後だと、戦国武将って信玄や謙信でさえ場当たり的っぽい人が多く、特に戦略レベルで思考出来たのなんて信長くらいでしょうか?
    真田は戦術レベルでは名将ですが、あくまで籠城戦ですし。
    秀吉も一見戦略家ぽいですが、内心小田原征伐の補給はギリギリ、朝鮮出兵では補給切れ、体制としても外様が強すぎて政権が不安定であまり先まで考えてなかったのでは?って感じですし、晩年は兎も角関ヶ原の家康も豊臣の武断派武将と裏切り頼りのリスキーな作戦です。
    男色に関してはこの手の小説のあるあるでオーバーな拒絶が他でリアルなところにいきなりギャグぽくなってしまうのがなんだか見飽きてしまって...笑
    特にこの時代は現代と真逆の常識なのでそれっぽい役職の人が手を出されないで不信になったり自信喪失したりしそうです。
    寝床に招くって1番無防備な時に招く程信頼してますってアピールになるので男色関係なくとも次世代の期待出来る武将呼んで肩でも叩いてお前を頼りにしてるとか言うだけでも信頼築けそう。
    現代でも背中ポンとしたりして期待してるよなんて目上の人にやられたらやる気出るでしょうし。
    やり方はアレかもしれませんが、幼い小姓時代から忠誠心植え付ける教育取り込んだりすれば裏切り率下げられそう。
    ゆくゆくは戦前の幼年学校や士官学校的な教育機関を使って戦術と忠誠心を叩き込むとか。
    江戸時代はそういうのを時間掛けて洗脳した結果武士道が根付き裏切り=御法度になった訳ですし。
    すみません、そちらは他作品と混同してたので削除しました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    確かに当時、男色文化は肯定的に見られていましたね。挙げられている武田信玄然り、逸話とはいえ大寧寺の変の大内義隆と陶隆房の痴情のもつれ説など、歴史に残る文化だと思います。
    とはいえ、一応主人公は元は現代人なので価値観的には無しにしました。相手が10代なので男色相手としては最適でしょうが、今は児ポに特に厳しい時代なのでご容赦下さい。万が一にも変な人達に目を付けられないようにしたいので…。

    そして、家臣との関係性についてですが…同性だったとしても体の関係とは拗れやすいものです。友人関係でさえ険悪にならない訳ではありませんし、そもそも立場ある武将達は領主としての側面もあり、合理性を排除してまで感情を以てして判断することは少ないと考えています。(実際、大寧寺の変は痴情のもつれが原因と見るのは難しいと思います。他の多くの家臣達が同調する理由が分かりませんから。多くの武将は一領主として合理的な判断を求められることが多いと考えています。…まあ、本能寺の変が明智光秀の怨恨が原因説などもあり、感情的な話も切り捨てる訳にはいきませんが)
    安易に感情的な繋がりを組織内に取り込むのは少し合理性に欠くかな…なんて思っています。でも、リアルな小説とまで評価してくださって本当にありがとうございます。

    それと、作者としては『白人至上主義と戦う』という趣旨の発言は無かったと記憶しているのですが…もしかしたら、他の作品と混同されていらっしゃる部分があるのかもしれません。
    歴史小説は似通う部分も少なくないと感じるので、差別化も計っていこうかな…なんて思いました。