第121話

何だか話がまとまらなくたって来たところに、、





「いや、殴るんだったらあたしを殴ってください...あの子にケガをさせてしまったのは...あたしが黙って夏祭りに来ちゃったせいで...」




あの綺麗な女の人が、先程からリュウガさんと呼ばれてる男の人の前に立つ





「っは?どういう事だ...」




今にも掴みかかりそうな勢いの吉野に対して、特に怯むこともなく、その女性は続ける





「どうしても夏祭りに行きたくて...でもリュウガにダメだって言われて...イジケで一人で黙って夏祭り来てみたら、、大騒ぎになってたみたいで...」





「チーム動かしてコイツ、リオナを探してたんだ...んでも、リオナの顔を知らねぇ奴も居るから...とりあえず浴衣の色と髪色とか身長伝えて、、一人で居る女を探させた」





リオナさん...っという女の人の言葉を渡って、途中からリュウガさんに変わる






「んでも、情報が少なすぎるってなったとき...そういやアイツ祭りで絶対リンゴ飴買うって嘆いてたの思い出して...その情報付け加えた途端に、リオナが見つかったって連絡が二つ入って...」





何となく話が読めてきた...




「一つはリオナの顔を知ってる奴だったから、間違いねぇってなったんだけど...もう一つの方は、逸純が殴り倒したアイツの間違いだってすぐに分かって、場所聞いて急いで来てみたら...既にお前が居たって訳だ」





だからあの変質者...





ずっとあたしに敬語で話してたんだ...





思えば初めこそ、腕を掴まれたものの...





この顔の傷も、唇からの流血も、乱れた浴衣も、、





全て自分で勝手に転んで、勝手に噛みちぎって、勝手に暴れたからこうなってしまっただけで、、





今更ながら、離れたところで倒れている変質者に申し訳ない気持ちでいっぱいになる

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