命の価値は巡る。人と人の作った者の間で。

サーベルタイガーに追われる羽目になったベンはトレーニング専用ロボットアァルとともに逃げ続けます。
そんな逃走の物語です。

人間社会の価値というものは相対的なものです。
未来のいつの日かに人間が、その内なる非人間を顕にする事態になることもあるでしょう。

そんなときに人の作ったAIやロボットが、その欠けた部分を補うことになったら、素敵ですね。

あ。物語の最初に述べられた世界設定は大事なので最後まで覚えていた方が良いです。
結末の時の納得感が増しますから。

価値の転換を描く本作、古き良きSF小説にあるセンス・オブ・ワンダーを味わえます。
皆さんも、体験してみてはいかがでしょうか?

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