第2話 たけるについて語ったけど飽きたからいきなり終わるよ【ダオウ】


俺の友達、たけるについてを語る。



容姿は、完全なる半グレの仕上がりである。

黒と金の混血ウルフヘアは燃えるようにに尖り散らかしており、少しだけ襟足がある。

彼はライオンが好きらしく、その襟足もライオンのたてがみの役割をしていて、いつギロチンを落とされても良いように、急所を守る役割をしているらしい。

髪の毛がギロチンに勝つと信じているところが恐ろしい。

顔面は、実は不細工ではない。

だからと言って、イケメンとは違う。顔全てが掘り深いのに、人相がとても悪い。

瞳は、良くないものを見過ぎたせいか濁っている。八重歯は牙に見えるため、まるで、鬼の子供のような見た目をしている。

さらに、ボールピアスを眉毛に2つ、唇の下に1つ開けているのだが、それら全てを病院で開けてもらったという慎重な面も持っている。


ケタ違いな美的センスについて。

たけるは、元々絵を描くのが大好きで、並外れた画力と独特な世界観を持っている。

普段は、余計な事をベラベラうるせぇくせに、自分の美の世界観については余り語らず、そこがなんかちょっとイケてる。

洋服も、凡人が考えつかない着こなしをするし、普通の高校生では理解できないゾーンにいる。

確実にオシャレなはずなのに、人柄のせいでまっったくモテないところが惜しい。

顔面もブスじゃないのにもったいない。

それほど、彼は性格が悪い。


性格について。

自己中で乱暴で気が強い。

頭悪め。良いところももちろんあるけど、思い出せない。漢。痛み知らず。

あと、やたら見栄っ張りである。

体を鍛えているらしいが「俺の自宅に全種類のマシンがあっていつでも好きな時に鍛えられるんだよね。」と言いふらしているくせに、しょっちゅう近所のスポーツジムで目撃されている。

太陽を食べたことがあるらしく、今使っている携帯はiPhone100らしい。

虚言だと責めたら、「いいや、夢だ。」と返答した。


中学時代は、ほぼアウト○○ダーだった。

沢山の人間とリアルな暴力を交わしていた。何度も繰り返す事で場数を儲け、悪い方に莫大な自信を身につけていた。

そうなったのも、本格的な格闘技を小さい頃から習っていたからだ。

よって、たけるは子供の頃から格闘の技術と自信を持っていた。

それでも奴は、サザエさんが見たいという理由でその習い事をやめた。

あのアニメを見ると意識が飛んで気持ち良いらしい。

ここで思うのは、たけるの両親はあの我が子が格闘技を悪用すると予想できなかったのか?

あんな危険な子供に中途半端に技術を身につけさせ、あとはほぼ放置でこちらによこすなんてなんて酷い話だ。

だが、たけるは高校生になると見違えるほど落ち着いた。いまだに昔の仲間とつるんでいるが、それには理由がある。

たけるは異常な寂しがりやなため、常に誰かといないと狂ってしまうのだ。

幼い頃、性格が悪くて友達がいなかった彼は、テレビで大好きなライオンをよく見ていた。そして、ライオンの群れに憧れをもった。

しかし、その「ライオンの群れ」を超えたのがな人間の「野球部」だった。

たけるは、昔から野球部にひどいライバル心を持っている。野球部の団体は、精神的な強さも仲間の絆も本物だと知っていたのだろう。

自分達の仲間と野球部を比べては、全然質が違うと1人でキレていた。そもそもこの2つの団体だと毎日やってることが全然ちがうし、そんなに羨ましいんだったらあんた野球やれば良いだろ。

だから、野球部の1人と友達になれた事は、彼にとってこの上ない喜びだったと俺は思う。

ただ、そこにいくまでが本当に性格が悪い。

これからも、きっとたくさんの出来事がある。

負けずに生きていこうと思う。





たけるについて語ったけど飽きたからいきなり終わるよ【ダオウ】

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たける組。 日々 @maharikumaharita

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