第7話
学校から家が遠い人あるあるだが、結構クラスで最初についてしまう。
まだ誰もいない教室に入り、窓を開けていると、和央が入ってくる。
「おはよう、こっこ!」
「佐原くん。おはよ。」
「昨日さ、ひょっとして寝落ちしたでしょ?」
「うん、ごめん。いつまで続くんだろ、ってくらいやりとりしちゃったね。」
「うん!こっこがいつまで着いてこれるか試しちゃった!」
「えー!そうなの。おかげ様でちょっと寝不足だよ。」
「ははは。俺も。」
そこに敦子が入ってきた。
「一華ちゃん。おはよ!」
「おはよう。あっちゃん。」
佐原くんはトイレなのか、席を立ってどこかへ行ってしまった。
「なにをさっそくイチャイチャしてたの?」
「え?イチャイチャなんてしてないよぅ。」
徐々にクラスメイトが入ってきて、賑やかになる教室。理恵もやってきた。
「おはよー!いっちゃん!敦子!」
「おはよ。理恵。聞いてよ、一華ってば、もう男子と、イチャイチャしてたんだよ。」
「え、うそ、誰と?」
「隣の席の。」
「佐原っちか!」
「違うの、そんなんじゃないの。」
「いいの、いいの。高校生だもん、彼氏作ろうよ!ね、理恵。」
「そうだよ、一華、佐原っちいい感じじゃん。付き合っちゃえば?E組カップル第一号!」
「そんな、付き合うだなんて。考えてもいないよ。」
一華は付き合うとかそんな余裕が自分にはないため、軽く流して聞いていた。
だけどなんか付き合っちゃいなよと言われて悪い気はしない一華なのでした。
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