第3話 教室の女子

教室でガヤガヤするのは陽キャのみ。陰キャはスマホでゲームしたりしているのが基本だ!!


「何をしているのかな、柏木くん?(圧)」


「はい、すみません(涙)」

今日もオコワイデスネ、委員長さん。


「全く、必要な時以外は使ってはいけないのに」


「じゃあ当てはまっている」


「何が?(圧)」


「ゲームだ」


「先生〜」


「待て待て」


「何を待てばよいのかしら」


「スマホ没収するのはやめていただけませんか、謝ります。空中土下座します。何なら、犬になります」


「キモっ」

何だよ、俺の精一杯の謝罪を拒否しやがった。どこがキモいんだよどこが!

「最後の部分よ」


「キモっ」

「何でよ」

テレパシーとは怖すぎる。今度色々思うのやめよう。


そう思うと、いつの間にか委員長がいなくなっていた。

(ああ、もうそろそろチャイムが鳴るからか)

どこまで真面目なんだか。…今度マジメン(真面目)とよんでみようかな。


「ね、ねぇ」

「ん?」


俺の眼の前には陰キャ女子がいた。それもメガネ女子。前髪は隠れているけど、見えているのか?


「席間違えているよ」

「ん?」


よくよく見ると、一つ隣の席に座っていたらしい。ちなみに、席は名簿順だ。


「おお、すまんすまん...えっと、誰だっけ」

「...」


女子にジト目を送られた。なんだろう?気分が...うん悪いな。


「はあ〜、齊藤明音さいとうあかねだよ」

「おお、すまんすまん。席取ってすまなかったな。」

「...」

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(大丈夫かな?嫌われていないかな?委員長だからと言って近づいたけど、悪く見られたかな?)

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(やった、席に座ってもらった。クンスカ嗅ぎたいな)

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んん!?なんか増えた!?羨ましい!!!!!(恨みも込めて)

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