第2話 六百年前から

目を開くと、全く知らない天井がまず目に入った。ここはふかふかのベッドの上だということは、感触ですぐに分かった。頭痛がした。

気分は淀んでいて、なんとも形容し難い気持ちの悪さがある。ここはどこだろう。そう思って、ベッドから出て、床に足をついた。自分は素足で、床はウッドデッキ模様だが金属らしく、冷たかった。


ここはどう考えたって俺の家じゃない。もしかして異世界転移でもしたのだろうか。こんな状況なのに、俺の頭には呑気にもそんなことが思い浮かんだ。何気なく部屋の窓の薄いカーテンを開けて外を見てみる。

目に入った光景に、俺は人生で一番と言っていいほどの衝撃(今は違う人間に転移したと言うならば、この体において人生で一番という表現は間違っているかもしれない)を受けた。個々どうやら建物の二階のようで、下には規則正しく正方形に整備された何かの畑とそれを区切る道路。碁盤の目を連想させるそれらを、自分のいる建物とともに超のつくほど巨大なガラス張りのドームが覆っていた。ドーム内は時々、何かドローンのようなものが列を作ってあちこちへ飛行している。辺りは夕方ごろのようで、ガラス張りの部分から覗く、外の色は夕焼けぎみの赤。地平線に沈む太陽が見える。日本に、いや、地球上にこんな場所はあっただろうか。少なくとも俺は知らない。部屋を見渡す。本棚に置いてある本の背表紙には、英語が書いてあった。ここはどうやら英語圏のようだ。完全に異世界かと思ったが、英語なら大抵は理解出来るので問題はない。現実を受け入れられず、俺は一旦その場に座り込んでため息を一回ついた。落ち着いて、そして仮に転移と仮定したとして、まずは転移前の自分を思い出そう。


自分は日本人で、名前は二階堂敬二。年齢は二十で、最後に思い出せるのは、自転車に乗っている自分と、迫りくるトラックだ。俺は交通事故にあって、転移してきたのか。

部屋から出て、俺はこの家の洗面所を探した。

冷たい廊下を歩いて、それらしき部屋の扉をくぐって、鏡を見た。


「なんだ、これ······」


俺は思わずそう呟いた。鏡に写ったのは、見慣れた俺の顔では無かった。それどころかアジア系の顔でも無い。見慣れない白人の顔。俺にとっては大層整っているように思える。ふと、首に違和感を感じた。

手を当ててまさぐって見ると、何か人工物が埋め込まれている、硬い感触があった。

気持ち悪くなって、その出っ張りをなんとか掴んで剥がそうとするが、当然ながら無理だった。


「くそっ、何なんだよ。これ······」


俺はその場に座り込んで、壁にもたれかかった。ここは異世界なのか。言語が英語なら、異世界ではないという可能性が高い。それに外を見た時、少しの視覚情報しか入らなかったが、科学技術は相当発達していると見た。この首に埋め込まれているものだってそうだ。それにこの家。家主はどこだろうか。目覚めてから俺一人だったから、ひどく不気味だ。

考えることが多すぎる。日本の家に帰りたい。実家には家族がいるはずだ。母親に会いたいと思った。

座り込んだまま悲しい気持ちになった後、俺は再び立ち上がった。

ダイニングルームと思しき空間には、食事のためのテーブルと椅子が四つ。壁にはディスプレイがくっついていた。これはテレビだろうか。

この空間は半円形のえらく前衛的なデザインのキッチンと一体になっていて、電子コンロと思われるものの上には水の入った鍋があった。この家はあまり大きくなく、さっきから微妙な生活感がある。それなのに誰もいないことが、尚更俺の恐怖心を煽った。

とりあえず何か情報を得ようと思い、テレビをつけようとした。ディスプレイにはリモコンなどは無く、隅の丸いボタンのようなものを触ると画面が明るくなった。表示されたのは飾り気のないテロップと、十五時五十分の時刻表示、それから女性アナウンサーだ。


『続いてのニュースです。惑星アトランティスのカナダ領アトランティス・モントリオールで、数千人の市民が武装蜂起を起こしたということです。アトランティスでは独立を主張する声を根強く、以前にもデモが起こっており、今回の事態もまた、独立を主張する市民らのグループによるものと思われます。アトランティスではアメリカ領南半球の各都市でも同様の武装蜂起が起きており、一部では警官隊と武力衝突に発展したということです。この事態を受け、国連総督府は······』


「惑星······?独立······?」


キャスターの読み上げる言葉が飲み込めなかった。テロップを添えて表示された武装蜂起の様子と思われる映像は、ビデオカメラか何かで撮ったものをそのまま使っているらしく、隅に年と日付が表示されていた。


二千六百十二年三月十五日。


俺が読み取れたのはそれだった。あまりのことに、ただただ呆然とするばかりだった。二千六百年?俺がいたのは二千二十四年のはずだ。

それに惑星と言ったか。アトランティスと聞こえた。俺は少なくともそんな名前の惑星は知らなかった。発達した科学技術。聞いたことのない惑星。見たこともないインテリア。そして答え合わせのような西暦。


間違いない。俺は遠い未来に来てしまったのだ。





◇◇◆






衝撃の転移から半年ほどがたった。この半年で得られたのは、ここが第二太陽系の惑星メガラニカだということ、第二太陽系は地球もといその周辺の惑星を支配する国々の植民地だということだ。第二太陽系に進出しているのは、主に主要国首脳会議に参加している、俺もよく知っている先進国の国々だ(それからロシアも植民地を持っている)。

第一太陽系では資源が枯渇ぎみだったから、資源豊かで開拓途中の第二太陽系の星々を頼っているのだ。治安維持は、第一太陽系とここでの現地徴用によって組織された国連軍が行っている。馴染みの地球のある第一太陽系はここから宇宙船で十数年はかかるそうだ。

そのような話を、隣人(ここはメガラニカ有数の穀倉地帯らしく、隣人の家が見えるまで巨大ドーム内の農地をしばらく歩く必要がある)から聞いた。その度に俺は驚き、隣人のお爺さんを怪訝そうな顔にさせた。完全に頭のおかしい人だっただろう。今思えばもっとやり方はあったはずだが、未来へ転移という全くもって未知の事態に、俺は自分でも何がなんだか分からなかった。お爺さんによると、俺の目覚めた家は年寄りの農夫の家だったらしく、よく外に出ていたそうだ。俺が目覚める一週間ほど前から姿が見えず、心配だったところに俺が現れたという。俺は自分をその農夫の孫で、今まで引きこもりだったという体で話すことにした。目覚めた家の家主であった農夫は突然失踪したと伝えた(それが事実だし、俺はこの農夫のことを全く知らない。これ以上何が言える?)。幸いにも、隣人のお爺さんはそれ以上追求はしてこなかった。

俺は目覚めてからアテも無く、未来世界の社会構造も理解していなかったため何をするかも考えられなかったから、俺が目覚めた家でそのまま農家として生きていくことに決めた。目覚めた家を一通り調べたが、隣人のお爺さんの言っていた家主と思われる農夫はどこにもおらず、一ヶ月経っても帰ってこなかったので俺は探すのをやめた。

転移前の過去に帰りたいと俺は常に思っていたが、それも諦めた。過去に帰る方法を探そうにも、どうやって未来に来てしまったのかが分からない。前世で時々読んでいた異世界転生ものでは、神が「お前は死ぬ運命では無いから、転生させる」といった陳腐なものがちらほらあったが、俺だったらそんなものはまっぴらごめんだ。むしろもとの世界に返して欲しい。多分転移の原因と考えられる最後の交通事故だって、これは完全に不本意なものだ。もしも神がいるとするならば、これも「死ぬ運命では無いから未来へ転移した」と言われるのだろうか。神のくせに運命の一つも管理出来ないのかと石を投げたいところだ。死ぬ運命でないのなら、どうか過去へ戻してくれ。俺は見知らぬ世界で一人生きていけるほど、強い人間じゃないのだ。



目覚めた最初は気付かなかったが、ダイニングテーブルの上には、これで生きていけと言わんばかりに農作業に関するデータチップが置いてあった。これが、この世界で農家として生きていこうという大きなきっかけだった。俺は農業のことを何も知らない。前世での実家は一般のサラリーマン家庭だったし、俺も大学生だったから農業に関する知識なんか微塵も無かった。この点に関しては一応、俺のいた過去と今の二千六百年では環境が違いすぎるから、知識があってもあまり変わらなそうだと思った(決して農家の方々を軽視しているわけでは無く、むしろ俺は最大限の敬意を払い日々感謝するようにしている)。未来の農業は随分と進化したもので、大半が芸術的なまでに機械化、効率化していた。

まず、メガラニカの大半の農地は日照量と気温を操作出来る巨大恒温ドームに覆われている。ドームはガラス張りで、二百ヘクタール分の農地を覆っていて、一つ辺り四世帯が、一世帯辺り五十ヘクタールの土地を持って穀物を育てている。ドームはメガラニカの第二太陽系国連植民地総督府メガラニカ事務局の農林水産課から来た作業員が、ボタン一つで巨大ガラスを覆う巨大スクリーンを上げ下げ出来る。ドーム内は大量のLEDまであるのだ。畑の土の下にはドームの水道管理局へと繋がるパイプが等間隔で埋まっていて、豊富な地下水を管理局を通して引っ張って来ている。パイプには操作可能な散水装置が繋がっていて、必要な時にはここから散水を行う。また、ドローンもここではメジャーな農業機械となっている。畑の様子見や大量の農薬散布が主な役目である。

害虫ももちろん湧くことがある。けれど、それは稀な話だ。

大規模な害虫が湧いたのは農業を始めて二ヶ月、二千六百十二年八月のことだった。その日の前日、不慮の事故でドームのガラスが縦横五メートルほど割れて抜け落ちたのだ。幸いにも死者や怪我人は出なかった。しかし翌日の朝、不運にも蝗を連想される四本脚の害虫が外で大量発生。前代未聞の蝗害発生だった。ドームの穴から押しくらまんじゅうよろしく、わらわらと入って来たのだ。

そこからは最悪だった。ドーム内は害虫で溢れかえって、家の窓の外が見えなくなった。担当作業員たちが大慌てでドームのすべての出入り口を開放したが、それも大きな効果は発揮しなかった。一週間は続いただろうか。羽音がうるさくて眠れなかった。隣人のお爺さんはとち狂ったのか、手製の火炎放射器を持ち出して作業員に没収された。被害は甚大だった。二百ヘクタールの穀物はあらかた食い尽くされて、地面は死骸の絨毯だった。そのうち養分にでもなるだろうが、初年のこの被害は、未来世界を多少は理解し適応しかけていた俺の心を叩き割って、絶望と失念で埋めた。端的に言えば心が折れたのだ。メガラニカのニュースフィード一面を飾ったこの蝗害によって、過去と環境は違えど俺は農業の大変さを理解した気がした。この時期は俺の未来世界での生活で一番穏やかな時期で、この出来事が俺の未来世界での運命を変えたのだ。





◇◇◆





その日、俺は朝に、ドームのガラス天井からたくさんの彗星を見た。そいつは明らかにメガラニカへと動いていた。彗星らしく尾は引いていたが、どれがイオンの尾でどれがダストの尾だかは分からなかった(後に分かったことだが、そいつは彗星では無かった)。

惑星メガラニカは、第二太陽系の惑星の中で最も国連軍の戦力配置が少ない惑星で、独立を主張する過激派民兵組織が数多く存在した。国連軍は、惑星メガラニカにおけるこれらの抵抗勢力を資源の安定供給と秩序を脅かすテロリストと位置づけ、掃討作戦を始めたそということを後から知った。それも民間人を巻き込むこともお構いなしに。奴らは俺たちを植民地人を呼んで(同じ人間、同じ人種にも関わらずだ。俺のいた過去世界の方が人権意識は高いだろう)差別意識を持っていたようで、第二太陽系の約九十億の命の内の幾つかを、割と軽視していたようだった。

俺はその日はまだ蝗害の後片付けが終わっていないにも関わらず都市に出ていた。俺は不貞腐れて、拗ねた気持ちだった。投げやりに街へ出て、何かぱっとしたことをやろうとふんわり考えていた。要は考えなしだったのだ。都市は巨大で、これら一連のものは「メガラニカ・メガロポリス」という名称もあった(実際は誰もそう呼んでいない)。街は騒がしくて、ビルにくっついた巨大なパネルが様々な広告を抱えている。喧騒がそこら中揺蕩っているようだった。

さて何をしようかと考え、空き缶を蹴ってコンクリートを歩いている時だった。前方の道路から、交わる民間人の電気自動車を無視して、軍用車両━━━装甲兵員輸送車だろうか━━━が二台道路をゆっくりと走行していた。車両の頭には重機機関銃とフルフェイスヘルメットを身に着けた兵士がいて、側面には過去世界でも見慣れた国際連合の━━━水色の背景に北極星中心の世界地図とオリーブの葉━━━旗が描かれていた。未来世界での国連は幅を利かせているようで、軍のすべての決定は各国大使による議論によって動かされているようである。反体制組織の温床であるメガラニカなら尚更で、国連総会はメガラニカに派遣する国連軍を増やす決定をしたようだった。事件が起きたのはそれを見てから、たったの数十秒後だった。装甲兵員輸送車が通り過ぎてすぐに、轟音が響いた。何があったと思って後ろを振り向くと、後ろへ通り過ぎた一台の装甲兵員輸送車の側面が、オレンジ色の炎をあげて炎上していた。履帯が外れて、行動不能に陥っているようだった。

民間人の男女問わない悲鳴が聞こえて、二台の装甲兵員輸送車から兵士が小銃を持って下車してきた。降りてきた兵士の内何人かは、ウッドランドタイプの迷彩の戦闘服の上に、何やら見慣れない骨格状のものを着けていた。あれがパワードスーツというやつだろうか。想像していたよりもだいぶスマートだった。

数秒ごとに人気の無くなる市街地から俺はとっとと逃げ出すべきだっただろう。しかし、大通りの一角から逃げ出そうとした俺の前に、運悪く襲撃を起こしたとみられる民兵組織の戦闘員たちが出て来たのだ。お互いは銃撃戦を始めてしまった。のこのこと戦闘員たちの横を通る訳にもいかず、かと言って引き返せば国連軍である。植民地人の一人ぐらい死んだって、きっと奴らは気にも留めない。俺は考えるが早いか、ビルの隙間の路地へと走りこんだ。

はあはあと膝に手を乗せ、息をつく。路地の奥は隣のビルの飲食店の裏へとアクセスするためのドアと壁で行き止まりである。立ち往生か、そう思って、壁に背をつく。ビルの真ん中の、市街地だと言うのに、民兵も大胆だ。喧騒はあっという間に消えた。代わりに聞こえるのは銃声。爆発音。紛争に巻き込まれたのだ。未来世界で一人ぼっち、俺は自分には厳しいタイプだが、この時ばかりは心から俺が不憫だと叫びたかった。一体俺が何をしたと言う。頭の中はやり場のない怒りと諦観が支配していた。

数十秒か数十分か、止まない銃声の中で何か上から音が聞こえた。そしてすぐに、スタっという軽快な音を立てて、俺の目の前に人が着地した。先ほどの国連軍兵士と同じパワードスーツを着て、フルフェイスヘルメットを被っていた。そいつは女性の声だった。


「お前は、こんなところで何をしている?」


表面のディスプレイに表示された、飾り物の二つの大きな複眼が、こちらを覗いた。


「あんたは、一体誰なんだ?」


「私の質問に、質問で返さないで欲しい。ドンパチが始まってから、ここの民間人は皆逃げたと思っていたが」


「いや、俺はただ······巻き込まれただけだ」


「逃げ遅れたのか」


俺は震える声で言った。


「あんたは、一体何なんだ。国連なのか?それとも······」


「いや、私は植民地独立解放軍の人間だ。ここの民兵とも違う。今表にいる奴らを仲間に引き入れるために偵察に来たが、あんな表で荒事を引き起こす奴らと協力出来るとは思えんな。政治的な意味でも。まあ、決めるのは私ではないが。まあ、君に詳しく話すつもりもない」


それは、半分独り言で愚痴のようだった。どこか気だるそうだった。


「理解が出来ない。あんたは、なんでそんなに飄々としているんだ······表で人が死んでるんだぞ」


それを聞いた女性は、ヘルメット越しの電子のため息を吐いたようだった。


「はあ。これは我々の独立のため、平和のための、革命で、戦争だ。第一太陽系と国連によって、我々は三世紀にわたって搾取され続けてきた。奴らに送る穀物の値段は百三十年前から変わらないのに、土地代と種代は上がるばかり。加えてヘクタールあたりの収穫量に税金が掛けられるんだぞ!鉱山資源だってそうだ!それに、毎月何万人の第二太陽系の女性が行方不明になるか知っているか?おかしいと思わないか?我々はこの横暴に抵抗しなければならない!」


あまりの勢いに俺は押し黙った。女性の兵士は続ける。


「この戦争に、犠牲は仕方ないのだ。このままでは、第二太陽系の大勢の人々には、希望も未来もなくなってしまう。大義のためだ。この革命に、感傷の入り込む余地なぞないのだ。失礼、熱くなってしまったな。普通なら初対面の相手にこんなことは言わないのだが。まあ、安全なところまでは送ってやる」


俺は立ったまま、硬直した。何故かは分からない。俺は名も知らぬ彼女の言葉に感化されたのか?「植民地独立解放軍」の話は時々耳にしていた。テレビでも、メガラニカ最有力の〈ホログラフィック・ニュース〉紙のニュースフィードでも見た。アトランティスで蜂起した数千人の民衆、犯罪者、国連軍脱走者、民兵組織らが集まった、第二太陽系で一番大きな抵抗勢力だ。数ヶ月経った今でも勢力を伸ばし、艦隊と陸軍部隊を整えて、係争地を奪還しつつある。

俺に、この戦いに参加する義務は無い。でもなんだろう。この胸の引っかかりは。

俺はきっと、今行動を起こさないと後悔する気がする。拳を握り締めた。


「なあ、解放軍へ入れてくれないか?俺の名前はケージだ」


それを聞いた女性兵士は、こちらを向いた。

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