もっと貪欲に求めてしまいましょうか

第8話

「累せんぱ、だめ……っん、」



もうこれ以上はないというくらい責められ、涙を零しながら訴える。

さっきから私を上り詰めさせるというのに、寸止めとばかりに中途半端に動きを止められてもう辛くてたまらない。


お願いだから止めないで欲しい。



泣き出す私に累先輩は笑みを深めるだけで、やめる気はないみたいで。



「美羽ちゃん、可愛いなぁ……どうしよう可愛くてヤバい」


ふふふと笑いながら再び緩く動き出す。

さっきから可愛いしか言わない累先輩が憎たらしい。


「もっ、いや、やっ、んんん、」


「いやじゃないでしょー美羽ちゃん。嘘はだぁめ」



クスクス笑いながら私の涙を舐め取り、敏感になっている胸を弄ばれビクッと背中を仰け反らせる。


あぁ、もう辛い。

さっさと終わりにしたいのに累先輩はねちこい。


愛おしいとばかりにそんな甘い顔で私を見つめるのなら、早くイかせてくれればいいのに。

何て意地悪なんだろうか。



「ふ、っ、あっんん、」


過ぎる快感にクラクラしながら必死に意識を保とうと累先輩にしがみつく。


涙やら唾液やらで多分、顔は酷いことになっているであろうに累先輩はふふと甘く笑う。

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