第17話

【ふたたび女子サイド 恋バナ】



魚沼うおぬま

「ねぇねぇ、みんな気になる男子

   いるでしょ?」


宇佐美うさみ

「えへへー 

   やっぱ聞いちゃう?

   ・・・じゃぁ、コレに指さそっか?」



宇佐美うさぎ が机から取り出したのは

クラス名簿



周りには男子がいるので

声が聞こえないように指さしで

気になる男子をコクハクするシステムだ




浮島

「ドキドキ・・・」



宇田川

「あうぅ~ 

    (こーゆーのほんとは苦手・・・)」



産毛屋

「私は最初っから

    決まってるし~~」



裏千家

「かぶりませんように・・・」



宇佐美

「せーーーのっ!!」




6人が一斉に指をさしたのは・・・!?




ちなみに苗字が ”U”ではじまる女子6人を

クラスではUユー-6シックス

と呼んでいるとかいないとか




6人の指先を簡単にまとめると こうである





画像タイトルを入力…







魚沼

「わぁ 見事にバラけた!!! 


   うさぴょん、そこ? 

   そーだったんだー??」



宇佐美

「もう 1択っしょ? 

    まいまい は 

    カワイイ系なんだねー?」



魚沼

「てへっ!

   猫海クンも捨てがたいけどねぇ~」



浮島

「えぇぇぇー~~???


   みはなちゃん

   ・・・それ本気マジで???」



裏千家

「えっ? 

    私は年上しかムリだから・・・」



宇田川

「禁じられし 秘法…


 止められない恋の香りアンストッパブルフレグランス・・・」




産毛屋

「あいな、ホスト好きっしょ?」



浮島

「ホストってゆーな!! 

   アンニュイなのが好きなのー!!」



あいな の手がプリントを

払いのけるような格好となり


ひらり 床に舞い降りてゆく1枚の紙・・・



・・・と、そこへ 

コイバナに盛り上がっている6人の脇に

トイレから帰ってくる男が一人



射沙波

「あン? これ、うさピョンの?」



プリントを拾い上げて 宇佐美に手渡す



宇佐美

「わぁー わぁーーー!!

    なんでもなーーーい!!!」



ぐしゃぐしゃぐしゃっ!!



慌てる必要もないだろうに 

慌ててプリントを丸め込んでしまう宇佐美




射沙波

「おぉ!? 

    ・・・なんかワリーな・・・」



そういって席につくや否や



射沙波

「こはねちゃぁ~~ん!!


    言語魔法のプリント、

    見せあいっこしましょ~??」



恋羽

「あ、うん いいよ」




織原

「アンタ、白紙でしょーが!

   何が見せあいっこよ!!!」




射沙波

「部外者は立ち入り禁止でーす

    引っ込んでてくださーい」




織原

「またシバかれたいの??


   こっちいらっしゃい?」



射沙波

「こわぁ~! 

    ボクちんの秘宝が

    メスゴリラに

    つぶされちゃうよぉ~~ぅ」



織原

「フ・ザ・け てるわね~!?」




恋羽

「あのー

   ・・・ プリントは・・・?」



宇佐美

「 (・・・むぅ・・・ 

     恋敵が多いわ・・・


     でも うさぎ、

     負けないんだから!!


     うさぎ、がんばるっっっ!!!



    …ハッ! てか、てか!

    アタシのこと”うさぴょん”って

    言ってなかった!? )



    キャー!! キャーーー!!!」




宇田川

「…限りなく透明に近いピンクビギナーズラブ…」






始まったばかりの1-6教室より…

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