第16話

【男子サイド】



鰻丸

「なぁファルコ、悟・・・


   ”ランキング”どーなった?」



魚狸(ファルコ)

「おう! 

    よーやく安定してきたぜ?

    見たい?」



一法師(悟)

「俺も昨日 更新済みだ!」



鰻丸

「じゃぁ、せーの で 見せるか?」



魚狸

「おし! じゃぁ


 ・・・ せーのっ!」



お互いのスマホのメモ画面には

何かのランキングが記されていた


わかりやすくまとめると

こういうことだ




画像タイトルを入力…




鰻丸

「おおぉ~~~~

   好みが分かれますなぁ」



一法師

「ウナギ、

    これ完全に

    おっぱいしか見てねーな?」



魚狸

「…ん?

   イヤ、ちょっとまて!!


  ・・・その割に推定Aカップの

  アワゾラを5位にランクインさせてる

  あたり、どーやら 一筋縄では

  なさそーだぜ?」



鰻丸

「よくぞ気づいたな同士よ・・・


  俺は女子を即座に数値化する能力を

  持っているのよ・・・!!


   例えば 織原 萌歌

   俺の愛しき たゆんちゃん だが…



   顔:9

   胸:10

   スタイル:9

   性格:7

   色気:9


        合計: 44 !!



   ・・・といった具合に

   全女子の数値をはじき出した上で

   記載しているのでな・・・!!」




魚狸

「なるほど・・・深いな・・・!


  そんで…

    …悟はビジュアル重視と見た」



一法師

「うむ・・・

    正直、1から3位までは

    同率といってもいいかもしれん」




鰻丸

「お前ら、

   4月の頃とはまるで別人だな・・・


   感性が磨かれているのが見て取れる…



   できる・・・!



   マジでできるヤツらだぜ・・・!!」




魚狸

「ウナギ、そのチョイスはまさか…


 卒業魔法まで見据えてるとか?」




鰻丸

「ふっふふふ…


 我が目論見を見抜くとは、


 千里眼のファルコの異名は

 伊達ではなさそうだな」



一法師

「して、その卒業魔法の御御名おみなとは?」





鰻丸

「アンチ・グラビティ」





魚狸

「反重力系魔法…!


    その効能は??」




鰻丸

「万物は地球上では、重力の影響を

 うけてしませう


   しかし、この魔法は


   重力の影響から逃れ、

   あらゆるものを "たゆん化"

   できてしまうんだ…!」



魚狸

「た…たゆん化…だと…!?


   つまり… そういうこと、だよな?」



鰻丸

「まだ開発段階ではあるが…


  全男子の夢を乗せて、この魔法は…

  俺の責務として、全うせねばならん!


  "重力に逆らう多幸感アンチグラビティ"…


  これは俺の、夢なんだ」



魚狸

「そうか…


  人類の半分に輝きを与える魔法…


  …大した 夢だな…


  水属性のお前1人では荷が重い

  ことだろう


  ここは、光属性の俺も

  手をかすぜ!」




一法師

「うーん…

  めっちゃいい話には聞こえるん

  だがな…」

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