第15話

1時限目・・・氷生成魔法(自習)




各自 自習用のプリントに取り掛かる



しばし 呪文詠唱の為のカンペを書く

カツカツした音だけが聞こえる静寂



だがそれも15分程度でざわめきに変わる





【女子サイド】


笠木

「織原さんはいいなぁ~」



織原

「えっ? 何が?」



笠木

「んー…」



手に持ったマジカルペンシルで

織原の胸を指し、視線が止まり…




織原

「あーー・・・ うん・・・」



笠木

「アタシもおっきくなりたーい」



織原

「実は、

   ちょっとコンプレックスなんだよね

   …コレ・・・」



笠木

「えっ!? なんで??


   おっきいのは正義だよ??」




織原 萌歌は、小学4年の時から大きく

実りだしたバストを気にしており、

実際にはDカップあるところを 

自称Cカップと言って、

ささやかな 抵抗をしているのだった



織原

「けっこう、

   視線とかが気になっちゃって・・・」


   

笠木

「ふーん、

 アタシからしたら贅沢な悩みだなぁ…


   見られたい ってか

   見せつけたいもん」



織原

「そーかなぁ・・・」




産毛屋

「どーした? 

    いたいけな少女たち・・・


    ぶっちゃけ、胸なんて 

    どっちでもいーっしょ?」




首にカメラを下げた女生徒が会話に混ざる




産毛屋

「オンナはね、

    デコルテがすべてよ。


    デコルテ。


    魔力の源よ、デコルテは」



織原

「あはは 

   ちなみに、このクラスで言うと

   誰のが理想 とかってあるの?」



産毛屋

「うー・・・・ん・・・」



産毛屋のデコルテサーチライトが

即座に発動すると

360°見回して デコルテ神の発見を急ぐ



産毛屋

「あっ!!! デコルテ神 

    すでに降臨済みだ!!!」



笠木

「だれだれ!? アタシ?」



産毛屋

「見て! あの究極のライン!


    そして 恥ずかしげにも 

    慎ましやかな 骨の隆起を!



    ねぇ、濡蛍ぬれぼたるさん? 

    写真 あとでいいかな?」



濡蛍

「えっ・・・? ・・・は、はぁ」



産毛屋

「じゃぁ、お昼休み 

   食事後の血色が良好のときに!


   おーし、

   デコルテランキング更新だわ…!」

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