② 5月の高等魔法
第14話
5月――――――…
早いもので、もう1ヶ月も経つ
クラスに馴染んだ頃、
イザナミはふと、思うことがあった
射沙波
「 (ところで、
初日から気づいてはいたことだが
このクラスの名前は
かなり癖が強い気がする…
例えば俺
日本で多い
「田中」「佐藤」「鈴木」「渡辺」
などがチラホラ見受けられる中で
中学ではかなり浮いていた
しかしどうだ?
このクラスでは逆に
「田中」や「佐藤」などが
浮いてしまうほど、
個性的な苗字が集中している
他のクラス、
レアネーム足りてる?) 」
――――――――――――――――――――…
射沙波
「なァ 三法師、
氷生成魔法の教科書見してくれよ?」
一法師
「
なんで二法師ぶん 足したの…?
ってか、
教科書なら今日は使わないよ?」
射沙波
「そーなんか?」
一法師
「だって今日は自習だから、
プリントしか使わないし」
射沙波
「おぉ そーいやそーだった
・・・ サンキューな」
一法師
「・・・イザナミくんって
意外と授業サボったり
しないんだね?」
射沙波
「ん・・・まぁな・・・
(イヤ それは自分でも思っていることだ
中学ん頃は遅刻 早退はあたりまえで
屋上で読む雑誌が
俺の教科書だったからな・・・
つくづく
この高校に入れたのが奇跡だと思う
んで ・・・なんでこんなに真面目に
登校してるかっつーと・・・) 」
視線を目的地に向けて離陸させる射沙波
その視線の着陸先は・・・
射沙波
「 (こはねちゃん!!!!
今日も
きゃわううぃぃぃぃ
~~~~!!!) 」
まぁ、そーゆーことなのだ・・・
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