（この子って何考えてんのか丸分かりなのよねぇ〜

彼氏と何かあったのかがバレバレ。

そこが、ほっとけないんだけどね

でも、アタシに相談はしてくれないのね…昔はよく相談してくれたのに、寂しいじゃない…）

「…ねぇ、莉蘭、今週の日曜日、ちょっと付き合ってくれない?」

「えっ？」

「行きたいところがあるのよ」

莉蘭はスマホでスケジュールをチェックする。

「あー…うん、予定もないし、大丈夫ですよ！」

「そっ、じゃあ、10時にアンタの家まで迎えに行くわね」

「はい、楽しみにしてます」

莉蘭は笑顔で返答した。

「じゃ、莉蘭、ゆっくりして行ってね」

ケイは仕事に戻って行った。

ケイさんとお出かけ…

本当に久しぶりだな

いつから私はケイさんと遊ばなくなったんだろう…

凉ちゃんと付き合ってからかな？

（ケイさんにだけは心配させたくないなー…

今までさんざん、恋愛相談にのってもらったし、

幸せな私を見せて、ケイさんを安心させたいもの

きっと、相談なんかしたら心配させちゃう

あの人は、優しいから一晩中、私の話に耳を傾けるだろう

もう、大人なんだから、ケイさんに依存するのはやめないと）

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