あなたには相談できないことがある

第15話

あの日以来、デートを重ねるが、

今だにキス止まり…

気にしないつもりでいたが、流石に莉蘭の悩み事になる。




莉蘭は有休消化の為、平日に[CafeCoCo]に1人で来ていた。


ランチの時間も終わり、店内も落ち着いた様子だ。

カウンターに座り、あいにゃも☆を見つけると


「あーあ、

はーぁ…!」


わざとデカいため息をついて、いかにも、悩んでますというアピールをする。



あいにゃも☆はめんどくさいぞ、こいつ!という表情をしていた。


しかし、莉蘭が聞いて欲しそうに、あいにゃも☆をジッと見つめる。


「どっ、どうしたにゃも?」


あいにゃも☆は莉蘭に話しかけてしまった。


「あいにゃも☆さーん、聞いてください!」

「なっ、なんだにゃも?」


あいにゃも☆はカウンターを片付けながら言った。


「女性経験がない男性をその気にさせる方法って、あいにゃも☆さん、知ってます?」

「どうって、あいにゃも☆はよく分からないにゃも☆」

「えー、あいにゃも☆さん、彼氏居ないんですか?」

「あいにゃも☆はみんなのものだから、彼氏というものは居ないにゃも☆」

「じゃあ、有名になる前は、どうだったんですか?」

「おしえないにゃも!

そういうのは、男の気持ちがわかるケイさんに聞けばいいじゃないかにゃも!」

「えっ⁉︎

けっ、ケイさん⁉︎」



まさかの名前に声が上擦る。

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