第20話

「はーい、皆さん、ホームルームを始めますから、

席についてくださいね」


担任がニコニコと笑いながら、教室に入ってきた。



変だな…いつもは朝は眠そうでやる気が無いのにな…


なぜ、あんなに笑っているんだ?


まあ、いい。



クラスメイト達は担任の掛け声で散らばった。



充も自分の席に移動する。



俺の席が気になるって?





勿論、教室の中心…ド真ん中に決まっている‼‼



中心こそ、俺にふさわしく、一番目立つ場所だ!




優雅に席に着く。



「はい、皆さん席に着きましたね。

おはようございます」



「「おはようございます!!」」



元気のよい声が教室に響いた。



「あー、今日は皆さん気合が入った挨拶ですねー」



「根本先生、今日は宝来君の大事な日なんです!」


「そうです!クラス一丸となって応援いたしますわ!!」



クククっ、クラスメイトは団結して俺を応援してくれている。



自然と笑みが溢れた。


「朝から君たちは圧がすごいなー…

はい、そんな元気な君たちにお知らせがあります。

なんと、今日から副担任の先生が来てくれることになりました!!」



テンション高めで鼻息を荒くして根本は言った。




は??



副担任だと??

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る