第7話

あー、腹が立つ!


何が恋してみない?よ!


するわけないでしょう!


ななみは腹が立っていた。


ピピピッ!


目覚ましの音が鳴り響く。


「⁉︎」



慌てて飛び起きる!


「…あっ、今日は土曜日か。」



会社は休みだ。


起きて損した…



じゃない!


私、昨日は健太と大衆居酒屋で飲んでた筈!


何で自分の部屋で寝ているの?


私、やらかした?



「スマホ、スマホ!」


ベットの上に無造作に置かれた、バックを引き寄せ、スマホを探す。


っと、一枚の見慣れない金色の紙が入っていることに気がつく。


これは…名刺?


よくよく見てみると…


バリアス ケント

歌舞伎町ー番地ービル5階ー


と書かれていた。



何これ?


何でこんなものが…?


放心状態のななみ。


「ななみー、起きたの?」



下の階から、母親の声がした。


「はい、今行く!」


ななみは慌てて、起きあがる。


そして、急いで下の階に降りて行った。


「もう、いつまで寝てるの!?」


母親の不機嫌な声を聞く。


「ごめんなさい。」


「はぁ…昨日は健太君が、酔っぱらって動けなくなったななみを…家まで運んでくれたのよ!」


「えっ!?」


「成人して、こんな羞恥、お母さん、恥ずかしいわ!

ちゃんと、健太君にお礼を言っとくのよ!」


「はい…。」


そうだったの…


でも、健太の番号なんて知らない…



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る