第9話

男は臆せずに中に入る


えりも中に入る


中は高級ホテルのような内装だった。



真広と呼ばれた男はベットに腰掛ける


そして、100万の札束をベットに放り投げた


「契約金。」


「え…」


「受け取りなよ」


「はい…」


えりはそのお金に手を伸ばすが、同時に、その手を真広と呼ばれた男は掴む



「そのお金を手にしたら逃げられないよ?」


悪魔のような囁きだ


えりを試しているのか…


切れ長の目がえりを見つめた


闇深く、その目はまるで蛇のように絡みついてくる


ゴクリとえりは固唾を呑む



このお金を手にしたら私はこの男から逃げられないだろう…

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