第14話

「きゃあああっ!」




突然消えた電気で、室内は薄暗く、不気味な空間と化した。



暗いところがあまり得意ではない私は、悲鳴をあげてしまった。



頭をかかえて思わずカウンターに伏せる。




「落雷の影響で停電でもしたのかしら……?」




河北さんの冷静な声。



何でこんな時にそんなに落ち着いていられるのよ……?



それより、早く電気ついてくれないかなぁ……!




「大丈夫?」



「あんまり……大丈夫じゃない……かも……」




伏せたまま答える私。







こんなことになるのなら、夕夏のカラオケの誘いにのっておけばよかった……!

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