第7話

「いいなぁ、紗子は。高村さんと仲が良くて」


友達とカラオケに入って、第一声に羨ましそうに言われた


「ふふん、良いでしょ?」



羨ましがる友達に、そう言われて元気を取り戻した私は、鼻が高くなる


小さい頃から私はたっかと一緒なんだ。



初めて会ったのは二歳くらいって聞いたから、それからずっと一緒。


18年間会えない時が長く続いた事は多分ない



毎日のようにご飯も食べに来ていたし


家族も同然なんだ



っていうか、兄弟のあきちゃんや昂やあきらより、長く一緒にいるかもしれない



「でも、思いっきり超恋愛対象外なんじゃない?」



「うっ!」



思いっきり痛いところをついて来る



そうなんだ、あまりにも小さい頃から私を知っていて、そういう目で見てくれないんだよね‥‥



どうかしたら、私が‥‥幼児的生理現象(通称:お漏らしともいう)した時もお世話してくれてたみたいで‥‥


はっきりいって厳しい状況ではある‥‥

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る