第15話

移動中もかなりの視線をあび、彼の半歩後ろを歩いた。


ーどこに行くのかな…


転校生のくせに、それを感じさせず目的の場所に素早く歩いていく。


そして、その辺の女子の目が痛い。


「誰あの人…イケメン!」

「えっでも女連れ?」

「釣り合わなくない?彼女?違うよね?」


違います。


ええ。ええ。

身分違いなのはわかってますよ。


なのになんで誘われたのか?


後ろから大きな背中を見てはてなを浮かべる。


ーその辺の女の子なんてすぐに捕まえられそうなのに。


そう思っていた。


「りーおーんー!!」


前に、ぶんぶんと手を振る男の子がいた。

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