第14話

「豊崎さん、ちょっといいですか?」


キラキラ王子スマイルが横にある。


なにこれ、冗談?


お昼休み。


桜とご飯を食べようとした時に話しかけられた。


他の休み時間は女子に囲まれて質問攻めにあっていた天王寺くんが今横にいる。


てかなんていった今。


「え、ちょっと、莉音。どういうこと!?」


私よりパニックになる桜。


待ってこっちが聞きたいです。


「すみません、すぐ済みますから…」


「い、行きなよ!莉音!」


女子からの視線が痛い。

けれどここで断るともっと刺される気がする。


渋々「はい…」と言って、天王寺くんについて行った。

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