第11話

「莉音〜おはよー!」


花梨かりんおはよ!」


桜は内気な方だが私は割と誰とでも話せる。


桜はそそくさと自分の座席に行ったが、私はその辺の女子グループと話すことにした。


「ねー莉音。さっきね!転校生見ちゃったの!」


「へー!転校生、どんな子?」


「それがさー花梨がいうには超超超美形男子だって!」


「そんなに?」


「うん!私職員室で見ちゃったの!茶髪に近い黒髪でここの青い制服がちょー似合ってた!目も大きくて王子様みたいだった〜!」


「どこのクラスかなー!」


みんなワイワイしている。

ん?茶髪に近い黒髪イケメン?

さっきの電車の人では…?


「うちのクラスにきたらどうしようね!」


みんなは盛り上がっているが、さっきの電車での出来事を反芻していた。


ー目があったような気がするけど、違うかな…


そんなことを考えていた。

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