第11話

私と付き合ってから

無愛想が少しマイルドになった彼



昼も夜も接客業なのに

彼は気にしていない


むしろお店に来るお客さんは

貴一目当てのお客さんが多い。


目がハートになっている人もいる。

けど彼は一切気にしていないのだ



無愛想だけど

私は知っている


貴一は愛情深く、優しい人なんだ。

私だけが見ることが出来る甘い一面もある




『軽井沢でたくさん思い出作ろう』


「そうだな

とりあえず寝るか」



抱き合いながら眠った



目覚ましが鳴ったのは

私達が寝てから4時間後



まだ寝ていたいけど

デートだから早く支度しなきゃ



私は貴一を起こさず先にシャワーを浴びた



女の子は準備に時間がかかるので

メイクが終わったら彼を起こす。

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